【NBA】KJ松井が解説 知られざる「プレミアムシューズ事情」

2020年05月25日 16時40分

松井啓十郎氏が所有する「エア ジョーダン1」(松井啓十郎氏提供)

【KJ松井のCatch&Shoot(18)】“神様”マイケル・ジョーダン氏(57)がルーキーシーズン(1984~85年)に着用したナイキ社のシューズ「エアジョーダン」が先週、競売大手サザビーズでスニーカーとしては史上最高額の56万ドル(約6000万円)で落札され、大きな話題となった。バスケットボール選手にはコレクターも多く、100万円単位で購入したシューズを試合で履くNBA選手もいる。シューズ収集が趣味という本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(34)が、プレミアムシューズ事情を語った。

 マイケル・ジョーダンがNBA入りしたシーズンに履いていたシューズ、いわゆる「ジョーダン1」にすごい値段が付きました。このシリーズは「復刻版」も何回か出ていて、僕もデザイン違いを5足ぐらい持っていますが、35年前当時のものはもうほとんど残っていないでしょうから、市販品でもきれいな状態なら100万円の値段が付くかもしれないですし、これは本人が履いて、さらにサインも入っています。

 ジョーダンは毎試合新品のシューズを履いていました。最近では試合後にファンにプレゼントする選手もいますが、当時は関係者や知り合いにあげていたようなので、一般に出回っているものもほとんどないはず。そうしたプレミアムと、ドキュメンタリー番組「マイケル・ジョーダン:ラストダンス」が(ネットフリックスで)公開されたことで、ジョーダン関連グッズの値段が軒並み上がっていることもあって、今回のシューズが56万
ドルという値段になったのだと思います。

 僕もシューズを集めるのは好きで「ジョーダン1」は普通に買ったものだけではなく抽選で申し込んだり、米国のサイトで買ったものもあります。他のモデルも合わせると30足ぐらいありますし、独身の時は50~60足持っていました。基本的には実際に履くために集めていますが「ジョーダン1」を履くのは天気のいい日や、おしゃれをする時、気分を上げたい時などですね。

 BリーグでもNBAでも、シューズ収集が好きな選手は多いです。ハンナリーズでも何かのイベントの際に「明日は『ジョーダン11』をみんなで履こう」と呼びかけたら6、7人が自分で持っているのを履いてきましたし、私服で移動するチームではどんなシューズを履いているかの“自慢合戦”のようにもなってます。

 NBAで有名なのはロケッツのP・J・タッカー(35)。ジョーダンやコービー・ブライアントのモデルは全部集めていて、何百万円ものプレミアムが付いたシューズを買って、試合で履くほどです。ちなみに僕の一番のお気に入りは水色の「ジョーダン11」。これは1996年にジョーダンが来日した時に1対1をした時にも履いていたモデルです。

 次回はそのジョーダンのすごさについてお話ししたいと思っています。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。