【NBA】スターたちが続々と裏方救済に10万ドルを寄付

2020年03月14日 16時40分

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で急きょシーズンが中断となった米プロバスケットNBAで選手が「男気」を見せている。ミルウォーキー・バックスのエース、ヤニス・アデトクンボ(25)は13日(日本時間14日)に自身のツイッターで、失業危機に見舞われている本拠地アリーナのスタッフ向けに10万ドル(約1080万円)を寄付することを表明。同様の動きは開幕延期を決めたMLB(メジャーリーグ)やシーズンを中断しているNHL(アイスホッケー)にも広がっている。

「NBAの顔」のひとりでもある若きスターが動いた。

 アデトクンボは13日(同14日)に自身のツイッターで「バスケットボールより大事なことがある」と切り出し「私と、私の家族の生活を支えてくれている方たちを助けたいと思い『ファイサーブ・フォーラム』(本拠地アリーナ)のスタッフのために10万ドルを寄付します」とつづった。

 NBAは11日(同12日)にユタ・ジャズのルディ・ゴベール(27)が新型コロナウイルスの検査で陽性となったことでシーズンを少なくとも30日間中断することになった。

 バックスは12日(同13日)に予定されていたホームのボストン・セルティックス戦がキャンセルとなった。米スポーツ専門局ESPNによると「この決定は試合開始24時間を切ってからのものだったため、当日勤務予定だったスタッフには最低3時間分の賃金が支払われることが保証される」という。

 雇用形態は職種や人によって異なるだろうが、今後は予定されていた試合がなくなることで収入が減ったり、なくなったりすることも予想される。今季年俸2584万ドル(約28億円)のアデトクンボは、こうした人たちの働きによって自身のプレーが支えられていると自覚。行動を起こすとともに「この困難を乗り越えていこう!」ともツイートした。

 NBAでいち早くこのアクションを起こしたのはケビン・ラブ(31=キャバリアーズ)だった。中断が開始された12日(同13日)に自身のインスタグラムで、本拠地アリーナのスタッフのために10万ドルの寄付を表明。アデトクンボもこれに続いた格好だ。

 MLBのタイガースとNHLのレッドウイングスを保有するイリッチ・カンパニーは、本拠地スタジアムのパートタイム従業員の賃金を補うため100万ドル(約1億800万円)を準備したことを明らかに。

 NHLニュージャージー・デビルズは今シーズンの残り試合で働く予定だった会場スタッフの賃金を支払うと表明。「我々の家族同然でもある、予期せぬ困難に見舞われたスタッフをサポートするのは自然なこと」とのコメントを発表した。

 トランプ大統領(73)が国家非常事態を宣言するほどの事態の中で「困った時ほど助け合い」の精神が発揮されている。