【NBA】八村 お疲れモードも心配無用!

2020年03月10日 16時40分

ヒート戦の八村(左)は守備で存在感を示した(ロイター=USA TODAY Sports)

【KJ松井のCatch&Shoot】米プロバスケットボールNBAでワシントン・ウィザーズの八村塁(22)は、6日(日本時間7日)に行われたアトランタ・ホークス戦で3得点に終わり、8日(同9日)のマイアミ・ヒート戦では無得点と低調が続いている。今後に向けて気になる状況ではあるが、本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ、松井啓十郎(34)はあまり心配していない。その根拠とは――。

 フリースロー3本のみの3得点だったホークス戦での八村選手は前半はいつものようにエネルギッシュに走っておらず、攻撃の時もコーナーで立っていることが多かったです。

 ウィザーズはこの試合前までアウェー4連戦。八村選手にとっては鼠径部の故障から復帰後最長の遠征で、結果も1勝3敗と芳しくなかったことによる疲れが出たのではないでしょうか。

 NBAはレギュラーシーズンが82試合。今回のように10日間程度、試合の度に移動という遠征もあります。昨年までの大学は10月から翌年3月までのシーズンで30~35試合程度。1~3月は同じ地区内の対戦で、遠くに遠征することもありません。

 ショットクロック(シュートを打つまでの制限時間)もNBAの24秒に対して大学は30秒。たった6秒と思うかもしれませんが、プレーのリズムはかなり速くなると感じます。こうしたことによる疲れの蓄積なのでしょう。

 前半無得点だったホークス戦でも後半はスタートから起用されましたし、ヒート戦は40分近く出場しており、チームの主力という地位が揺らいでいることはありません。ホークス戦の最後にはオフェンスリバウンドを続けて取り、残り51秒では反則ももらってフリースローを2本決め、勝利を決定づけました。

 ルーキーで試合に出続けて、こうした「壁」にぶつかること自体がすごいことです。しっかり休んで、早く乗り越えてほしいものです。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日、東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。3点シュート成功率は現在日本人でトップ。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。