【バスケットボール】ウィザーズ・八村の動きまだ5割も順調に回復

2020年01月26日 11時00分

【KJ松井のCatch&Shoot】18日に行われたBリーグのオールスター戦。本紙バスケット評論の京都ハンナリーズ、松井啓十郎(34)は試合前に行われた「スリーポイント・コンテスト」に出場した。結果は6人中6位に終わったものの、今回の「KJ松井のキャッチ&シュート」は、これにちなんでNBA屈指のシューター2人を紹介します。

「スリーポイント・コンテスト」は残念な結果でした。でもこれを引きずることなく、Bリーグでは成功率で2位につけているので、タイトルを取れるように頑張りたいと思います。

 欠場が続いている八村塁選手(21)がシュート練習などをしている映像を見ましたが、まだ5割ぐらいの動きという感じでした。でも、見られて(映像を撮られて)いるのを承知で練習するのは、回復が順調だということでしょう。チームとしても戻ってくることを期待している表れだと思います。

【NBA屈指のシューター2人、ハーデン&ヤング】先週はNBAを見る上で必見の選手としてレブロン・ジェームズ(35=レイカーズ)とヤニス・アデトクンボ(25=バックス)を紹介しましたが、今回はこのシューター2人です。

 現在のNBAでナンバーワンのシューターといったらジェームズ・ハーデン(30=ロケッツ)です。

 通算2万得点。32試合連続30得点以上などの記録を持つ選手だけに、相手チームは一番守備のいい選手にマークさせますが、それでも止められない。動いていて一度止まり、さらに動き出すスピードはNBAでトップと聞いたことがあります。

 もともとのフィジカルの強さに加えてサイドステップや、代名詞となったバックステップしての3点シュートなど、自分でチャンスをクリエートできる選手。昨年10月にさいたまで行われたプレシーズン戦を生で見る機会がありましたが、相手の動きを全て見た上で、それに対応したプレーをしているのが印象的でした。

 試合ではスリーポイントラインよりも2メートルぐらい遠くから平気で決めてきます。今ではスリーポイントラインぎりぎりではなく、1~2メートル離れた位置からシュートを打つ選手が増えました。この流れをつくったのはハーデンだと思います。NBAの中でも別の次元でプレーしている選手と言っていいですね。

 もう一人のシューターは、NBA2年目のトレイ・ヤング(21=ホークス)です。

 チームが発表しているプロフィルでは身長185センチで体重も81キロとなっており、平均2メートル超えのNBAの中では小さく、細く見えますが、どこから打ってくるの?というぐらい、スリーポイントラインも関係なしに遠い距離から打ってくるシュート力の持ち主です。

 こうしたプレーは日本では「良くない」と言われてしまうことが多いのではないかと思います。ですが、あのサイズでNBAで生き残るためには普通にスリーポイントを打っていたのではダメ。いろいろな部門の「平均点」を上げるのではなく、何か一つ突出したものを作る。プロである以上はエンターテインメント的な要素で目立つことも必要ということで、長距離のシュートを磨き上げていって築いたスタイルだと思います。

 特に米国では、結果を出せば誰も文句は言いません。ハーデンのプレーを日本人がまねするのは体格的にもフィジカル的にも無理かもしれませんが、体格的にも日本人とほとんど変わらないヤングのプレーや考え方は見習うところがあると言えるでしょう。

【京都ハンナリーズ情報】京都は24日にはアウェーで中地区首位の川崎と対戦。Bリーグ全体でも勝率トップで、ホーム戦は11勝2敗と圧倒的な勝率を誇る最強チームに82―78で勝利した。

 22日のホーム戦でも、対戦時点では西地区首位だった琉球を92―78で破るなど、これで年をまたいだ連勝は「7」に。

 25日以降も来月2日までに4試合をこなす過密日程だが、ここで勝ち星を積み重ねるためにも松井が好調のスリーポイントを決めていくことが期待される。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日、東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、6年時にはイベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦した。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、今季から京都に加入。3点シュート成功率は現在日本人でトップ。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。