【バスケW杯】5戦全敗で終戦 「KJ」松井啓十郎が指摘する敗因と課題

2019年09月10日 16時30分

八村欠場で渡辺(左)はNBAの意地を見せたが…(ロイター)

【中国・東莞9日発】バスケットボール男子のW杯順位決定リーグで世界ランキング48位の日本は同28位のモンテネグロに65―80で敗れた。5戦全敗で、同リーグの各組最下位同士で比較した得失点差により32チーム中31位で終戦。今後、来年の東京五輪に向けて何をするべきなのか。

 7日のニュージーランド戦に続いてエース八村塁(21=ウィザーズ)と主将の篠山竜青(31=川崎)を欠く中で、渡辺雄太(24=グリズリーズ)が37分のプレーで34得点を挙げたものの、今大会初勝利はならなかった。

 敗因の一つは全体で16本打った3点シュートをすべて外したこと。これについて本紙バスケット解説を務めるBリーグ京都ハンナリーズの「KJ」松井啓十郎(33)は「最低でも3割は決めないと」と指摘した。

 5人全員が3点シュートを決める能力があるのが現代のバスケットで、トータル80点前後は取らないと世界では勝てない。「女子の代表が強いのはシュート力がアジアでトップクラスだから。常に高いレベルで練習するようにしないと」と話した上で「まずインサイドの大きい外国人にボールを入れて、という古いバスケット」(松井)のスタイルを多用するBリーグで選手やチームの意識改革も必要とした。

 さらにはBリーグのルールも「日本代表の力を『世界基準』にするためにはどうするべきか。強化につながるように変えることも必要ではないでしょうか」とも提言した。W杯5戦には「善戦」と呼べる試合すらなかったが「本気の米国や欧州のチームとやれたのは大きな収穫。この経験を『強かった』で終わらせないで、次のステージに行くためにいかに生かすかです。1年後に『W杯(での惨敗)があったから今がある』と言えるようにしないと」(松井)。

 奮闘した渡辺は「世界と戦える自信を持ってきたが、これが現段階の実力」と言い「悔しさを忘れず、個人としてレベルアップすることが必要」と前を向いた。

 確かにW杯での経験を持ち帰り、普段の練習やBリーグのレベルを底上げできなければ、東京五輪でも同じ結果が待っている。