八村異例待遇 ウィザーズがコーチ派遣

2019年07月31日 16時30分

八村がフジテレビで行われた会見に登場すると、女子アナたちも大熱狂

 全面バックアップだ。日本バスケットボール協会は30日、8月31日開幕のW杯(中国)に向けた男子の日本代表候補メンバー16人を発表した。注目の米プロバスケットNBAコンビ、八村塁(21=ウィザーズ)と渡辺雄太(24=グリズリーズ)が昨年9月のW杯予選以来となるメンバー入り。チームは31日から国内合宿を開始し、強化試合と五輪テストイベント計5試合を戦ってW杯本番に臨むが、この間にNBAのウィザーズが八村のためになんとコーチを派遣することが明らかになった。

「W杯は、日本のバスケット界にとって特別な大会になると思います」。背番号をこれまでの「23」からウィザーズと同じ「8」に変更した八村は会見でこう言い切った。

 自身がNBAドラフトで日本人として初めて1巡目で指名されたことで、日本のバスケットボールはかつてない盛り上がりを見せている。今月前半に行われたNBAのサマーリーグでは、若手中心のチーム構成とはいえ、ウィザーズのエース格としてプレーし、1巡目ルーキーへの期待の大きさを示した。

 しかも、10月中旬に予定されるレギュラーシーズン開幕に向けて八村のレベルをさらに上げるため、ウィザーズは「デベロップメント部門」の筆頭コーチを日本に派遣することを決定した。

 NBAではコーチの役割が細分化され、1チームで10~20人が働いており、「デベロップメント部門」とは選手をスキルアップさせることが目的のセクション。詳細な日程は現在調整中だというが、W杯本番までの間に1週間から10日ほど来日する予定になっている。

 日本代表としてはもちろん、前例のない事態。ウィザーズもドラフト1巡目のルーキーとあって、八村が戦力として活躍することを期待しているからこそ、これだけの期間、担当部門の筆頭コーチをわざわざ本拠地ワシントンから日本まで送り込むというわけだ。当然、八村が「NBA基準」でレベルアップをすることができれば、W杯や来年の東京五輪に向けた日本代表チームにもプラスになる。

 日本代表のフリオ・ラマス監督(55)は八村と渡辺、加えて身長210センチの元NBAで米国からの帰化選手、ファジーカス・ニック(34=川崎)の3人が初めて同時に揃うチームが「我々のベストバージョンを引き出せると思っている」と評したが、八村がW杯までの短期間でさらに成長することができれば「ベスト」のレベルはより上がる。そのことによって、ウィザーズと日本代表のお互いが「ウィンウィン」の関係となることもできるのだ。

 八村は「チームでは一番年下だけど、頼りにされる選手になりたい」と話した。

 チームメートや監督だけではなく、日本もウィザーズもより高いレベルで活躍するよう頼りにしている。