
NBAでトップクラスの年俸40億円超を稼ぐスーパースター、ゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリー(31)が23日、ドラフトでワシントン・ウィザーズから全体9位で指名された八村塁(21=ゴンザガ大)を高評価した。
「ルイはバスケットIQが高いし、リング回りでソフトなタッチを持っている。プレーがNBAの向かっている方向性に合っているし、能力は今後も伸びていくと思うから、楽しみにしている」
日本人初の1巡目指名という快挙に「世界中の選手が集まって競うのは、NBAにとってもエキサイトなこと。彼のことを追いかける選手が出てくるだろうから、その先駆者になる」と、さらなる日本人NBA選手誕生にも期待を込めた。
カリーはこの日、東京・武蔵野市の国際基督教大学で、国内の高校生30人を対象にしたキャンプを実施。「UNDERRATED」(過少評価)と名づけられたこのイベントは、自身が高校時代にそれほどの評価を受けず、強豪大学に進学できなかったことからきているもの。
「私も『アンダードッグ』(敗北者)から這い上がってきた。自分がどれだけの選手で、どれだけのスキルがあるか見せるチャンス」と話し、約2時間の練習中、多くの高校生たちに熱心に声をかけた。
来年は東京五輪が開催される。「代表チームの一員として日本に戻ってこられたらいい」と参加に意欲を示した。