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またも炎上の上原「配置転換」の真意


上原がまたも打ち込まれた

 レジェンド右腕が、まさかの連続KOだ。巨人・上原浩治投手(43)が15日の広島戦(東京ドーム)に、同点で迎えた7回に登板したものの、一発を含む3安打3失点の大乱調で、チームも4―5で敗れた。試合後、首脳陣は上原を勝ちパターン継投からの配置転換を決断。現場にとって大きな誤算になったが、その背景にある“真意”とは――。

 悪夢は再び繰り返された。2―2と緊迫した局面の7回、球場に上原の登場曲「サンドストーム」が流れるとボルテージは急上昇。右腕は大歓声を背に淡々と二死までこぎつけたが、菊池への失投で流れが一気に傾いた。高めに浮いたスプリットを左中間スタンドに叩き込まれて1点を勝ち越され、その後も四球と連打でリードを3点に広げられて降板した。

 攻撃陣が最終回に粘りを見せて2点を返したものの、上原の救援失敗が最後まで重くのしかかった。最下位のチームはこれで3カード連続の負け越し。リーグ最速で10敗目(5勝)となり、15試合で10敗を喫するのは1947年以来、71年ぶりの屈辱となった。

 気がかりなのは炎上続きの上原の現状だ。5安打3失点でKOされた10日のDeNA戦(同)に続いての乱調。今季は澤村、マシソン、カミネロと並んで勝ちパターン継投の一角を占めてきたが、2戦連続とあってはベンチも看過できなかった。試合後、首脳陣は右腕の起用法について話し合い、上原は斎藤投手総合コーチから「今後、こういう厳しい場面で使うのは厳しいということだった」と役割の変更を告げられたことを明かした。

 また「4回とか5回に早めに(肩を)作ったりすることがあるでしょう。ちょっと急ピッチで、この1か月で仕上げたというのもありますし、どうにかしてこの疲労を取りたい」とも話し、状態が万全と判断されるまでは楽な場面での登板などで調子を上げていく見込みになった。

 とはいえ、終盤を4人の継投でやりくりする方針だったベンチにとって上原の不調は計算外だ。それでも、大きな決断に踏み切った“思惑”は、どこにあるのか。

「むしろ入団が決まってから、この短期間で米国と違う球やマウンドによく適応してきたと思いますよ。もしかしたら、今よりも楽な展開で投げるのは本人にとっては本意ではないかもしれない。だけど、今後も同じポジションで同じように打たれてしまえば、それこそ立場がなくなってしまいますから」(チームスタッフ)

 思い切って二軍再調整などの選択肢もあったが、上原を貴重な戦力と見なしているからこそ、このまま一軍で状態が上がってくるのを待つという判断。首脳陣は完全復調までに、そう時間がかからないと見ている。

 敗戦直後、上原への信頼の変化を問われた由伸監督の反応は「まあ、特にね」と淡々としたものだった。持ち前の雑草魂で幾度の苦難を乗り越えてきた背番号11は本調子を取り戻せるか。

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