• 文字サイズ

東スポWebトップ > スポーツ > 野球 > 1986年センバツ4強「新湊旋風」の真実

人気ランキング
東スポ芸能
東スポ本紙の芸能スクープ記事がスマホで読める!
国内3キャリア完全対応
詳しくはこちらから
アクセスはこちら!
http://g.tospo.jp/
QRコードQRコードをスマートフォンから読み取ってください



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1986年センバツ4強「新湊旋風」の真実


気になるアノ人を追跡調査!!野球探偵の備忘録】今春センバツは大阪桐蔭(大阪)の連覇で幕を閉じたが、かつてそのセンバツで下馬評を覆す大番狂わせを幾度も演じ、大旋風を巻き起こした学校があった。1986年、富山県勢16年ぶりとなるセンバツでベスト4の好成績を残した「新湊旋風」のエース・酒井盛政が、プロに進んだライバルとの知られざる秘話を明かした。

「“弱小”富山のイメージを変えたいなんて、これっぽっちも思ってなかったですよ。ただ、クジを引いた瞬間、目の前でガッツポーズされたらね。これはさすがに黙ってられんな、何とか一泡吹かせてやろうと」

 前年の秋の県大会で4強、北信越大会でも準優勝の成績を収めた新湊は、春のセンバツ初出場の切符を手にする。県勢としてもセンバツ出場は16年ぶり、参考となる秋季大会のチーム打率は出場校中最低の2割9分1厘。抽選会で初戦の相手に決まった愛知・享栄ナインの喜びようが、酒井の闘志に火をつけた。とはいえ、享栄は後にドラフト1位で中日に入団、初登板の巨人戦でノーヒットノーランも達成した近藤真市(現中日投手コーチ)擁する優勝候補の大本命。周囲の下馬評は明らかだった。

「今みたいにビデオなんてほとんどなかった時代、偵察に行ったOBが『近藤? 全然大したことないよ』と言うから、そんなもんかと。後々聞いたら『本当はすごすぎて、ああ言うしかなかったんだ』と白状してました(笑い)。でもまあ、あれで相手に萎縮することもなく試合に臨めたのかな」

 小雨舞う春の甲子園で迎えた初戦、享栄ナインはぬかるんだ土に足を取られ、なかなか試合に入り込めない。一方の新湊は普段から雪中で練習を行っていたため、思う存分に実力を発揮。“地の利”をものにし、1―0で接戦を制した。続く2回戦はまたも優勝候補の一角、千葉・拓大紅陵。飯田哲也(ヤクルト)、佐藤幸彦(ロッテ)らを中心に、当時「東の横綱」と呼ばれた強豪相手に6回までに4点を先制され、苦しい展開を強いられる。「拓大紅陵は練習も見たんですが、バッピ(バッティングピッチャー)が僕より速い球を投げてた(笑い)。4点差もつけられて、監督が吹っ切れたんでしょうね。それまでは先頭が出たらバントでつなぐのがウチのセオリーだったんですが、開き直ってヒットエンドラン中心のサインになった」。この采配がズバリ的中。4点差をひっくり返し、7―4で準々決勝に駒を進めた。

 立て続けに強豪校を破り、新聞には「新湊旋風」の文字が躍った。準々決勝の京都西戦では地元の大応援団が甲子園に集結。1―1で迎えた延長14回、相手投手のボークで決勝点を入れ、劇的な幕切れで準決勝に駒を進めた。運も味方につけ、破竹の勢いで勝ち進んだ新湊だったが…。ここまでひとりで3試合を投げぬいた酒井の疲労はすでに限界。死力を出し尽くした後の準決勝、栃木・宇都宮南戦は3―8で完敗した。

「享栄戦の試合後、宿舎に電話がかかってきたんです。出ると近藤で『頑張れよ。俺らに勝ったんだから、簡単に負けんじゃねえぞ』って。マンガみたいな話ですよね。今でもよく連絡を取ってるんですが、あいつ、プロでの自分の活躍をビデオに編集してて、会うたびにそれを見せてくるんですよ。ノーヒットノーランなんて何度見せられたか。高校野球編はないくせにね(笑い)」

 高校卒業後は地元富山の運送会社に入社。硬式、軟式合わせ20年余りプレーを続けた。今では野球に携わることはなくなったが、地元に対する思いは年々強くなっているという。

「自分たちの活躍がまだ話題に出てくるのが寂しくもある。いつまでベスト4の話をしてるんだとね。あれからもう30年もたってしまった。早く優勝でも準優勝でもして、抜かしてほしいですね。だって“旋風”でベスト4って、微妙じゃないですか(笑い)」
 今春、県勢としては富山商が6年ぶりに出場したが初戦(2回戦)で敗退。かつて甲子園に旋風を巻き起こした男は、雪深い北陸の地から県勢の活躍を願ってやまない。

【編集部のおすすめ】

【こんな記事も読まれてます】




【関連記事】


ピックアップ
【サマーナイトフェスティバル】五輪4大会連続出場を目指す渡辺一成が初制覇!
後位から自力に転じた渡辺一成が、当大会初制覇を飾った!

【SGオーシャンカップ】毒島誠が3回目のSG制覇!
コンマ13の好スタートを決めた毒島誠が、2コースから豪快なまくりで抜け出して優勝!

2018サッカーW杯ロシア大会
W杯ロシア大会を総力特集。フランスが20年ぶり2度目の優勝!


おすすめコンテンツ
出走メンバー、コメント、本紙の見解のコラムを掲載

「日本財団パラリンピックサポートセンター」スペシャルサポーター・香取慎吾の特別インタビュー掲載(前・後編)

アンカツこと安藤勝己元騎手が今年も登場。ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手は2年連続“登板”!

強さと美しさを兼ね備えた女性アスリートに迫る!

野球界の“気になるあの人”を追跡し徹底調査!

女子からヤング、ベテランまでレーサーの人柄を紹介。さらにアカデミーで舟券的中を目指す!

今回はボートレース若松SG「第23回オーシャンカップ」

誤字脱字のチェックなどの校閲業務。高卒以上で最低1年間は勤務可能な方、上記をクリック!



新着フォト
東スポ動画
ミス東スポ2018サバイバルオーディション
注目コンテンツ
予選ステージは7月スタート!

ビートたけし本紙客員編集長が審査委員長の独自の映画賞!

日本マット界の隆盛、発展を祈念し、東スポが制定したプロレス大賞です。

開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載!