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旧態依然? 2・1キャンプインに「変化」求める声続々


キャンプ初日、ダッシュを繰り返す柳田(手前)らソフトバンク野手陣

【球界こぼれ話 広瀬真徳】「いくら何でも2月初めからのキャンプはもう時代遅れでしょ。日本もメジャーみたいにならないものですかね」

 今春、日本のキャンプを取材していた際、某ベテラン選手からこんな声を聞いた。この選手だけではない。コーチや若手選手を含め、多くの球界関係者も同様に「キャンプ期間の長さ」を口々に嘆いていた。

 周知の通り、日本のプロ野球は野球協約を基に2月1日に全球団が一斉にキャンプイン。その後、オープン戦を含め開幕までのおよそ2か月間、選手はチームに拘束される。これまでは球団も選手も「協約があるから」と「2月1日キャンプイン」に異を唱えることはなかった。ところが、昨今は多くの日本人選手が海を渡りメジャーに挑戦する。「出戻り」でメジャーから日本球界に復帰する選手も珍しくない。その影響もあり「メジャーに倣ってキャンプ期間を見直すべき」という声が球界で漏れ始めている。

 冒頭の不満には同情できる。日本より試合数が多いメジャーのキャンプ開始は2月中旬。まずバッテリー組がキャンプインし、その後2月下旬に野手組が合流する。野手だけを比較すれば、日本のキャンプはメジャーに比べおよそ3週間も長い。それでいて両者のシーズン開幕(3月末)、閉幕(9月末)は共に同時期なのだから、この差は大きい。

 加えて、日本のキャンプは「一丸」を掲げながら、選手によって練習量が極端に異なる。特にベテラン、外国人選手のキャンプ序盤の練習内容は明らかに軽め。ストレッチや体幹トレーニングに終始して球場を後にする選手も大勢いる。これならキャンプ地でなくとも各自で個別調整した方が効率的で、故障の不安もない。実際、日本で実績を残す外国人選手の間では「長期間のキャンプは無駄」と考え、キャンプ終盤に合流する選手が出始めている。

 メジャー事情を知る球団関係者も食事の席でこう力説した。

「メジャーはキャンプ期間までに体をつくってくるのが当たり前。キャンプはチーム全体の連係を含め、オープン戦、シーズンに向けての最終調整の意味合いが強い。でも日本はいまだにキャンプが新人や若手の体づくり、チーム全体の組織づくりの場になっている。すべてが悪いとは言わないが、最近では自主トレ期間中からストイックに体づくりを行う日本人選手も多い。そろそろ真剣に2月1日というキャンプ開始日の変更を考える時期かもしれない」

 キャンプ期間の短縮は球団と選手間による協約変更、キャンプ地との契約問題など課題は山積み。容易ではないだろう。それでもメジャーに倣い「ビデオ判定」や「申告敬遠」などは瞬時に取り入れた日本球界。旧態依然のキャンプを踏襲し続けるのは時代錯誤の感が否めない。一考の余地があるのではないか。

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