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オープン戦無安打 日本ハム・清宮の本当の「評価」


オープン戦ではまだヒットが出ていない清宮だが…

 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18=早実)のバットから、なかなか快音が聞かれない。途中出場した7日のオリックス戦(ほっともっと)では8回無死一塁で打席が回ってきたものの、結果は見逃し三振。オープン戦5試合で7打数無安打と精彩を欠いている。ただ、栗山監督ら首脳陣の評価は相変わらず高く、試合前に打撃練習を目の当たりにしたオリックスの面々も“往年のイチロー”の姿をダブらせるなど、絶賛の声が相次いだ。

 6回表に中田の代走として途中出場した清宮に打席が回ってきたのは、8回無死一塁の場面だった。マウンド上には1年目の昨季、中継ぎとして55試合に登板した黒木優太投手(23)。3367人の観衆から歓声も沸き、清宮は初球の145キロ直球を強振。ファウルになったが、ファンにも期待を抱かせた。しかし、立て続けに150キロ近い力のある直球でカウント1―2と追い込まれると、最後は真ん中低めへの148キロに手が出ず、見逃し三振に倒れた。

 台湾ラミゴとの交流試合では2戦連続の二塁打で大器の片鱗をうかがわせたが、オープン戦では計5試合で7打数無安打。さすがの清宮も「タイミング合わなかった? そうですね。球はもちろん速かったですけど、キレもありましたし、いい球だったんですけど、もっと自分らしくいけたら…と。主導権握られた? そんな感じです」と意気消沈だった。

 しかし、首脳陣が見ているのは打席での結果ばかりではない。評価の高さは相変わらずで、栗山監督は「強いボールをしっかり見るっていうことは、すごく重要なこと。すごくいい経験になったと思うし、これで前に進むと信じている」と満足そうに話す。

 緒方野手総合コーチもしかりだ。「一度も振らずに終わっていたらまた違うけど、速い球にも初球から対応していたのは進歩だね」と言い「もちろん結果を出すに越したことはないけど、相手も(本気で)やってる中で積極的に打ちにいった姿勢は大きな収穫だよ」とプロのボールに対応するための進化の過程であることを強調した。

 一方、初めて“生”で清宮を見た、相手側のオリックス勢も感心しきりだった。試合では黒木が見逃し三振に仕留めたが、選手も関係者も試合前から魅了されっぱなし。

 打撃練習を見たある選手は「すごかったですねえ。体がでかくて大物感がすごい。とても高卒ルーキーとは思えない。もう体は十分できているんじゃないか。映像も見たけど、左中間にも大きいのを飛ばす力がある」と目を丸くした。他の選手も「スイングが速くて遠くへ飛ばす力がある。体の割に柔らかいし、見習いたいくらい。選球眼もいいらしいし、ただ者ではない雰囲気を持っている。高校生で(本塁打を)110本打つのも分かる。金属バットでは手がつけられなかったと思う」と冗舌に話すなど、試合前の一塁側ベンチは妙な興奮に包まれた。

 さらに古株のスタッフからはこんな声も上がった。「昔のイチローを思い出した。清原にしてもそうだけど、ホームラン打者の弾道は高いのに清宮の打球は低い。イチローみたいだった」

 打撃ばかりでない。マスク越しに打席での清宮を最も近くで見た若月は「打席に入る際に『よろしくお願いします』と言ってくれた。好印象ですよ。性格もいいと思う」と話題のルーキーにメロメロの様子だった。

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