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巨人からプロレスラーになった男・高野忍さん 幻に終わったバンナ戦


現在は自身が設立した野球教室で多くの生徒を指導している高野忍さん

【異業種で輝く元プロ野球選手】今から約9年前。球界からジャイアント馬場さん(故人)以来となる2人目のプロレスラーに転身した元プロ野球選手がいた。巨人の外野手としてプレーした高野忍さん(43)だ。当時の長嶋茂雄監督(81=現巨人軍終身名誉監督)もほれ込んだ怪力を発揮することなく、わずか2試合でリングを去った“馬場2世”の今を追った。

「実際にリングに立った時は“馬場さん2世”なんて騒がれましたけどね。野球界からプロレスですから。すごい世界に飛び込んだな、と思いますよ」

 笑みを浮かべながら当時を振り返る高野さん。引き締まった体格と端正な顔つきは今も変わらない。

 1998年に巨人に入団。きっかけは「野球との決別のため」だった。

「高校卒業後、社会人で野球を続けたのですが給料が安くて。確か手取りで月12万円ぐらい。その状況が何年も続いたので、1998年の夏ごろに野球を辞めようと。その時、手にしたスポーツ紙に巨人の入団テストのことが書いてあったので、『最後にどんなものか受けてみよう』と思ったのです」

 大阪で行われた1次テストに見事合格。続く東京での2次テストも自慢のパワーを見せつけ、2打席連続本塁打をマークした。見守った巨人関係者は圧巻の打撃を絶賛。瞬時に声がかかり、同年オフのドラフトで巨人入りを果たした。

 ところが、翌年の春季キャンプに参加するとプロのレベルに圧倒された。

「当時、チームには清原(和博)さんを筆頭に、広沢(克実)さん、松井秀、高橋由らがいましたが、打撃練習を見るとほぼ全員が打球をスタンドに軽々と飛ばすわけです。私もパワーには自信がありましたが、それを見ていたら、『絶対に勝てない』と悟りました。それでも、その後5年間も現役を続けられた。今思えば私の野球人生は運が良かったのでしょうね」

 そんな高野さんがマット界に参戦したのは2009年だった。

「すでにそのころは知人の紹介で愛知県を中心に看板業や鉄骨業をやっていたのですが、巨人時代から親交のあった故橋本真也さんの知人から『プロレスをやってみないか』と誘われたんです」

 空手をやっていたこともあり「ものは試しに」と快諾。ファイトマネーは1試合10万円だった。だが、プロレスは体を酷使する商売。長くは続けられないと、2試合でリングを去った。

「一時は(格闘家の)ジェロム・レ・バンナと対戦する可能性もあった。実際に戦っていたら…死んでたでしょうね(笑い)」

 新たな道を再度模索し始めた高野さん。脳裏に浮かんだのが子供たちへの「野球指導」だった。

「巨人の時に痛感したことですが、野球のうまい選手の大半は幼少期から素晴らしい指導者と会っている。私も巨人時代に内田さん、淡口さんという素晴らしいコーチに出会い、多くのことを学んだ。子供のころからこの人たちの指導を受けていたらもっとうまくなれたかもしれない。それなら自分の息子や子供たちにそういう指導をしてあげたい。その思いが強くなりました」

 新たな目標を得た苦労人は鉄骨業を営みながら環境づくりに励んだ。厳しい現場での仕事をこなしながら資金をため、夢を追い続けた。その結果、11年に愛知・三好町に念願だった自身の野球教室「T.B.B」(高野ブレインベースボール)を設立。現在は住宅設計会社「バロック」の鉄骨部門に所属しながら、毎夜3時間を使い子供たちにプロで習得した技術を伝授している。

 指導する生徒は計60人ほど。運営開始から6年余りの間に巣立った卒業生には今春から大学に進学、プロを目指す長男・信元さん(18)も含まれる。

「自分の教室から一人でもプロが生まれてくれればうれしい。それが息子であれば…最高ですね」

 球界、マット界という異例の道を歩んだ元G戦士は今、子供たちに自身の夢を託している。

【09年デビュー戦で空手家・小笠原を圧倒】

 高野さんのプロレスデビュー戦となったのは2009年2月14日のゼロワン大阪府立体育会館大会。空手家の小笠原和彦と一騎打ちし、巨人入団1年目のキャンプで「パワーは松井級ですよ」と長嶋監督に絶賛された怪力で14歳年上のベテラン格闘家を圧倒した。空手をベースとした圧巻の打撃でダウンを奪い、最後はアキレス腱固めから裸絞めに移行したところでレフェリーが試合をストップ。1R2分58秒、TKO勝ちの衝撃デビューだった。2戦目は1か月後の3月15日後楽園ホール大会で、米国WPFのカツヤ・ID・ノムラと対戦し、3分45秒、片羽絞めで快勝。あまりの勝ちっぷりにK-1参戦も浮上したが、これがリングでの最後の雄姿となった。

【プロフィル】たかの・しのぶ 1974年、和歌山県生まれ。箕島高から中山製鋼所を経て98年ドラフト8位で巨人入団。2003年に戦力外通告。引退後、愛知県で鉄骨、看板業を営み、09年2月にプロレス団体「ゼロワン」でプロレスラーとしてデビュー。10年からは株式会社「バロック」の社員として鉄骨業に携わり、11年に野球教室「T.B.B」を設立。現在に至る。プロ通算成績は17試合で打率1割6分7厘、1本塁打、1打点。身長183センチ。右投げ左打ち。

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