• 文字サイズ

東スポWebトップ > スポーツ > 野球 > 記録的大差「0―91」で敗れた英心高の豊田毅元監督には壮大な2つの夢が

人気ランキング
東スポ芸能
東スポ本紙の芸能スクープ記事がスマホで読める!
国内3キャリア完全対応
詳しくはこちらから
アクセスはこちら!
http://g.tospo.jp/
QRコードQRコードをスマートフォンから読み取ってください



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

記録的大差「0―91」で敗れた英心高の豊田毅元監督には壮大な2つの夢が


大学教員を目指している豊田

【気になるアノ人を追跡調査!野球探偵の備忘録(59)】昨春の三重大会1次地区予選。0―91という記録的大差で敗れた英心高校は、監督が自らその試合結果をツイッターに投稿したことでも大きな反響を呼んだ。だが、その監督がほどなくして同校を去った事実は意外と知られていない。現在は新天地で再スタートを切った元英心高校監督・豊田毅が、指揮官を退いた理由と壮大な夢への挑戦の日々を明かした。

「生徒たちに『あきらめるな』と言っておきながら、自分自身が低いレベルであきらめていた。最後まで全力で戦う彼らの姿に、僕自身が挑戦することを教えてもらったんです」

 通信制で、かつて不登校だった生徒を積極的に受け入れてきた英心高校は昨春、0―91という大差で宇治山田商に敗れた。創部3年目、グラウンドはなく、敷地内の空き地を整備して練習に励んできた同校野球部の豊田監督は試合後、自ら「選手はダメじゃないです」とのコメントとともに試合内容をツイッターに投稿、つぶやきは瞬く間に拡散された。

「最初は選手の成長を書き留める日記のつもりで始めたんですが、どんどん応援してくれる方が増えて、試合前の時点では1500人ほどのフォロワーがいました。大事な春の初戦で、いろんな方から注目されていた試合。そこで大敗してしまい、自分としては『なんだ、こいつら』と思われることを覚悟で『選手のせいじゃない。自分の采配の責任』という反省の意を込めて投稿したんです」

 ツイートは豊田の想定を上回る範囲で反響を呼んだ。おおむね好意的な反応が大多数だったが、受け止め方も一様ではなかったという。

「『弱いのに試合に出るな』という声もなかったわけじゃない。でも、否定的な返信は100個あったら1つ2つ。どんなにいいニュースでもそうじゃないですか。自分としては“賛否両論”とも思っていません」

 その後、夏の大会を前にして、豊田は英心高校を去る。突然の事実に選手の間には戸惑いが広がったが、学校側とは春季大会の前からすでに退任が決まっていたという。

「ここにいられるのもあとわずかと思っていた。あの試合の次の試合で公式戦初得点を挙げて、それが監督として指揮を執った最後の試合。新体制となってからは夏の大会前に練習試合で3連勝をするまでになったんですよ。どんな過去があっても、本人たちの頑張り次第でいくらでも戦っていけることを証明できたし、僕が教えることはもうない。指導者を続けたい気持ちはあったけど、自分にしかできないこともある」

 現在は別の学校で教鞭を執る傍ら、大学教員を目指し資格取得や勉強に忙しい日々を送る。原動力は教育の現場を根本から変えたいという熱い思いだ。

「僕自身、定時制や通信制の現場にいて、生徒よりも教員のほうがしっかりしなければいけないと感じた。大学で教員を育てることから始めたい。もうひとつ、日本では部活で挫折した子が学校にいられなくなるケースが多いんですが、そういう子たちを受け入れて、復帰できるようにサポートする高校を作りたい。2つを同時に達成するのは大変ですけど、彼らを見てたら夢から逃げてちゃいけないなと思えたんです」

 高校野球の指導者こそ退いたものの、クラブ野球チーム「伊勢ディオーネ」を立ち上げ、教え子たちとは今でも関わり続ける。

「この前は英心との練習試合に僕が登板してヒットを打たれました(笑い)。これから教え子たちが教員になっていく。英心を辞める直前にうちの学校で初めて教え子が教育実習に来たんです。その姿を見て涙が止まらなかった。その子だって、中学校には通ってなかった子ですから」

 0―91の大敗にも前を向いた監督は今、熱い思いを胸に自らの夢に向け歩き始めている。

☆とよた・たけし 1985年7月7日生まれ、山口県宇部市出身。新川小3年のとき同校のクラブ活動で野球を始める。神原中では軟式野球部に所属。宇部工業では主に外野手としてプレーした。その後、皇學館大学で歴史学を専攻。同大学大学院で修士課程修了後、2011年英心高校に赴任。15年に高野連に野球部を申請、監督に就任した。17年7月に英心高校を退職、現在は大阪学院大高校で教鞭を執る傍ら、クラブチーム「伊勢ディオーネ」を立ち上げ指導を続ける。168センチ、67キロ。左投げ左打ち。

【編集部のおすすめ】

【こんな記事も読まれてます】




【関連記事】


ピックアップ
【GIオールスター競輪】いわき平競輪場で15日に開幕!
注目選手のインタビュー、本紙記者の推奨レース予想を動画で配信!

2018年有力クラブ紹介「ひと口馬主のススメ」
ラインアップは「シルク・ホースクラブ」「サラブレッドクラブライオン」「キャロットクラブ」「友駿ホースクラブ愛馬会」「ローレルクラブ」「東京サラブレッドクラブ」

【連載コラム】加護亜依の笑うカゴには福来る!?
「モーニング娘。」時代に「加護ちゃん」の愛称で親しまれたタレントの加護亜依が激動の半生を振り返る!(全16回)


おすすめコンテンツ
出走メンバー、コメント、本紙の見解のコラムを掲載

「日本財団パラリンピックサポートセンター」スペシャルサポーター・香取慎吾の特別インタビュー掲載(前・後編)

アンカツこと安藤勝己元騎手が今年も登場。ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手は2年連続“登板”!

ファイナルDAY2は9月17日(月・祝)に開催し優勝者が決定します。

強さと美しさを兼ね備えた女性アスリートに迫る!

野球界の“気になるあの人”を追跡し徹底調査!

女子からヤング、ベテランまでレーサーの人柄を紹介。さらにアカデミーで舟券的中を目指す!

今回は桐生プレミアムGI「レディースチャンピオン」

誤字脱字のチェックなどの校閲業務。高卒以上で最低1年間は勤務可能な方、上記をクリック!



新着フォト
東スポ動画
ミス東スポ2019サバイバルオーディション
注目コンテンツ
予選ステージは7月スタート!

ビートたけし本紙客員編集長が審査委員長の独自の映画賞!

日本マット界の隆盛、発展を祈念し、東スポが制定したプロレス大賞です。

開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載!