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清宮出てこい!選手寮前に過激ファン“居座り”


球団職員らと話をするファン集団

 日本ハムの清宮幸太郎内野手(18=早実)が9日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で新人合同自主トレ初日を迎えた。この日は清宮見たさに約500人のファンが集まるなど、まさに“清宮フィーバー”。そんな中、練習後の選手寮前では信じられない騒動が勃発し、まさかの“禁句”まで飛び出す事態に発展してしまった。その一部始終とは――。

 事件は練習後に起きた。合同自主トレ初日は、午前10時からスタートし、午後6時ごろにすべてのメニューを終了。そのころにはすでに日は落ち、冷え込んできたため、日中には500人ほど集まっていたファンも、ほとんどが球場を後にしていた。それでも、サイン欲しさに熱狂的な約20人の集団が選手寮前で待機。清宮が室内練習場から出てきたタイミングで「清宮さん! サインください!」などと大声で呼びかけたが、むなしくも願いはかなわなかった。というのも、直後に食事の時間が迫っていたために、対応する時間がなかったのだ。

 諦めて帰るかに思われた集団だが、清宮が姿を消したのを確認すると態度を豹変させ「〇〇(広報職員の実名)を出せ!」などと次々に叫び始めた。一時は静観していた球団側だったが、あまりにも度が過ぎる騒ぎとなったため「大きな声は出さないようにお願いします」と、球団職員が対応へ。だが、集団は「清宮を出せ!」「サインをしないなら最初から言え!」「生後2か月の子供を連れてきたんだぞ!」などとクレームの嵐。「今日しか来れないファンもいるんだぞ!」「色紙を渡すから郵送で送れ!」など一つひとつのクレームに応じていた職員だったが、その間にも集団は寮に向かい「清宮!」と叫んだ。

 その後、様子を見に来たと思われる清宮本人が寮の入り口付近に出現。その姿を確認するや「清宮! サインしてください!」。清宮が出てこなかったこともあり、集団は「清宮出てこい!」「練習してねぇじゃねぇか!」。敷地内の閉鎖時間も過ぎていたため、球団職員は懸命に退去のお願いをするも、まったく応じる様子を見せず、揚げ句に「ここで待ってればまた清宮来るだろ!」などと言いだした。

 この時点ですでに午後7時。球団からの提案で、集団からの代表者1人と球団側が事務所内で話し合いをすることになり、選手寮前での騒動はひとまず落ち着くこととなった。場所を移し約20分、球団と代表者による会談が行われたが、その内容に集団側は納得しなかった。前出の生後間もない子供を連れてきたと言う男性は「ほら! 子供がこんなに泣いてるのにどうしてくれるんだ!」と、電話越しに赤ちゃんの泣き声を聞かせるなど、怒りはさらにヒートアップ。一連の件と関係のない、球団や職員への誹謗中傷を始めた。

 事態が動いたのは午後7時30分ごろ。集団のうちの数人が「もう帰ろうや」などと言いだす。最初は反発の声もあったものの、1人帰りだすとまた1人、それに続いてまた1人と、次第に集団は解散。帰り際には「清宮××!」というあってはならない罵声もあったが、午後8時前には完全解散。約2時間にわたる騒動はようやく幕を下ろした。

 事態の収束を見届けるため、この日は吉村浩GMも最後まで現場に待機。「ここまでの騒ぎは今まで見たことがありません」と話すなど、まさに球団全体に影響を与える事件となってしまった。

 プロ野球選手とはいえ、清宮は先日入寮したばかりの新人選手。この日も、たまたま鉢合わせになった野球少年のサインに応じたり、練習中に聞こえるファンからの歓声に会釈をするなど、新人なりに精一杯のファンサービスで応じていた。ファンによる熱い気持ちは十分に分かるが、節度ある応援をしてもらいたいものだ。

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