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松坂ソフトバンク退団 契約延長話からわずか1か月・変心のワケとは


3年間在籍したソフトバンクを去る松坂。現役続行の意思は固い

 今季でソフトバンクとの3年契約の3年目が終了となる松坂大輔投手(37)が、今季限りで退団することが分かった。球団側は契約延長も認める姿勢だったが、松坂が自由契約を希望したと見られる。1か月ほど前には現役続行を口にしたばかり。急転、何が起こったのか。舞台裏を探ると、このまま引退はせず、米球界再挑戦の可能性も浮上してきた。

 今季で3年契約の3年目が終了する松坂は、推定年俸3年12億円の大型契約で入団しながら右肩痛に泣かされ、一軍登板は昨季の1試合のみに終わっていた。

 それでも球団側は「あれほどの選手。むげに扱うことはない」と松坂の意思を尊重する方針で、本人が望めばラストチャンスを与えるつもりでいた。そして、松坂自身も9月26日に「契約してもらえるなら、ありがたいですし、僕としてはもう一度、マウンドに立ちたい。たとえ(ソフトバンクに)契約してもらえない形になっても、あきらめずにリハビリをやっていきます」と現役続行への強い意欲を示したばかり。だがその後、球団との話し合いを重ねた結果「退団→自由契約」という結論に至ったと見られる。

 松坂はすでに使用していた野球道具などを若手選手らに配るなど“身辺整理”を始めており、球団内には衝撃が走っている。

 一体、何があったのか。松坂の現役続行をサポートする球団側の姿勢に変化はないため、一方的に戦力外を通告したわけではない。「引退」ではなく「自由契約」の形を取るのは「もう一度マウンドに立ちたい」という強い思いをかなえるため。ただ、大スターとはいえ故障を抱えている来年38歳のベテランだ。国内他球団が戦力として獲得に乗り出す可能性は低く、米球界再挑戦が浮上してくる。

 米球界にコネクションがあり、来春のメジャーキャンプに招待選手として参加することは可能だろう。家族も米国に滞在しており、この3年間のような単身赴任となることもない。たとえ、メジャーリーグがダメでも、米国には独立リーグも多数存在している。

 では松坂はどんな思いで退団を決断するに至ったのか。コーチと兼任する形での現役続行オファーされていたとみられ、条件面で折り合わなかったことが要因であることは間違いない。しかし、きっかけとして昨年11月に参戦したプエルトリコのウインターリーグでの経験があった可能性もある。

 松坂はつい先日の10月末、退団を決意していたはずの時期に、本紙にこんなことを明かしている。

「(ウインターリーグは)僕も経験したことがなかったので。一度経験したいと思って行ったんです。いい経験でした。若い選手は機会があれば行ってみるのもいいんじゃないかと思います。(行く意義は)行ってみて初めて分かる。まあ行ってみたら分かりますよ!」

 そして「今年は行くのか?」との問いに「今年はないです! でもまあ、だいぶ投げられてきたので分からないですけどね。今のところはないです」と、考え込みながらも笑顔で語った。

 松坂にとってはこの3年間、苦しいことばかり。周囲の期待も大きかったからこそ、世間の逆風にもさらされた。根っからの野球好きが、その野球で見られるストレスにも苦しんだ。そんな松坂が久しぶりに純粋に野球を楽しめたのが、あのウインターリーグでの日々だったのか。

 ソフトバンクでは活躍できなかったが、元祖・平成の怪物は、まだまだユニホームを脱ぐつもりはない。わずかな可能性のある限り、再び海を渡りボールを投げ続ける。

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