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プロが熱視線の宮台で思い出した京大出身・田中の厳しい現実


東大・宮台はプロで活躍できるか

【赤坂英一 赤ペン!!】ドラフトの注目選手、東大の左腕エース・宮台康平が大いに売り出し中だ。5日にプロ志望届を提出し、7日の法大1回戦に2失点完投勝ちして通算6勝目をマーク。翌8日の2回戦もリリーフ登板、東大15年ぶりの勝ち点獲得にも貢献した。

 プロでは4球団が獲得の意思を示し、調査書への記入を依頼。神宮球場では9球団のスカウトが視察した。プロ入りすれば、2004年秋にドラフト9位で横浜(現DeNA)に指名された松家卓弘以来、史上9人目。さらに、いささか気が早いが、1勝すれば1967年の中日・井手峻(のち球団代表)以来の“歴史的快挙”となる。

 しかし、宮台が東大の投手でなかったら、果たしてこれだけ注目されただろうか。最高球速は151キロをマークしたとはいえ、昨年の夏に左肩を痛めて昨年の秋季リーグの登板はわずか1試合のみ。今秋9月19日の慶大3回戦では、先発して4回途中8失点でKO。東大ブランドを抜きに評価すると、プロ入りできる素材かどうかはやはり疑問符がつく。

 そこで思い出されるのが、宮台がプロ志望届を提出した2日前、今月3日に戦力外通告を受けたロッテの田中英祐だ。2014年秋にドラフト2位指名を受け、プロ野球初の京大出身選手として鳴り物入りで入団。1年目の15年には大型連休初日の西武戦に予告先発したが、初回にいきなり4失点し、3回5失点でKOされてしまった。

 その15年5月30日、田中は二軍のフューチャーズ戦の6回にリリーフ登板し、1イニングだけで打者11人に8安打5失点。直球は最高147キロ出ていたが、とにかくコントロールが悪い。被安打8のうち4が田中と同じ新人に打たれたもので、置きにいったストライクをしっかり踏み込まれて捉えられている。

 翌16年の7月8日、田中はまた、同じフューチャーズ戦、同じ6回に1イニングだけのリリーフ登板。結果は打者9人に1本塁打を含む4安打3四球7失点。最高速度は130キロがやっとで、得意なはずのスライダーがホームベースの1メートル前でワンバウンドしていた。これでは、2年でクビにされても仕方がない。

 田中には、つらい思い出を糧にして、第2の人生で頑張ってほしいと言うしかない。そして、宮台には、プロに入るからには相当な覚悟が必要だということを、いまから肝に銘じておいてほしい。

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