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“施術ミス騒動”の澤村にGナイン総スカン


“被害者”の澤村になぜか逆風が…

 巨人・澤村拓一投手(29)の“施術ミス問題”が波紋を広げている。右肩コンディション不良の原因を巡り、球団首脳が所属選手に謝罪するという異例の事態は、現場にも驚きをもって受け止められた。ただ首脳陣、チームメートから同情の声は聞かれず、むしろ渦巻いているのは右腕に対する怒りや不信感だ。“被害者”であるはずの背番号15にチームメートが背を向ける理由は――。

 クライマックスシリーズ(CS)進出を目指す由伸巨人は11日、2位阪神との直接対決を翌日に控えて甲子園で全体練習を行った。ただCSの行方を占う決戦を前に現場の話題を独占したのは、そこにはいない右腕だった。

 球団は前日10日、澤村が右肩を痛めたのは「外的要因によるもので、(球団トレーナーによる)はり治療によって前鋸筋機能障害を引き起こした可能性が考えられる」との医師の所見を得たとして、石井社長と鹿取GMがトレーナーを伴い、本人に謝罪したことを明らかにした。

 球団首脳が所属選手に謝罪するという異例の事態にファンは敏感に反応。「澤村が気の毒だ」「トレーナーの責任を追及しろ」など、瞬く間に右腕への同情や球団に向けた怒りの声が広がった。だが、一夜明けたチーム内の反応は正反対。先輩、後輩問わず「澤村は何を考えているのか」「顔も見たくない」という厳しいものばかりだった。拒絶反応はすさまじく、山口俊の暴行トラブルが発覚した際よりも強い。チームメートの怒りは、なぜ澤村へ向けられているのか。選手の一人は「人としての問題だ」として、右腕の言動に疑問を呈した。

 トレーナーの治療を巡り、澤村が球団を相手取ったトラブルを抱えていたことは、早くから選手の多くが知るところだった。「施術が原因かどうかは別の話。許せないのは、あいつが悪態ばかりついて、トレーナーさんをかばっている様子がハナから見られないこと。どれだけみんながお世話になっている存在なのか。結果的に『巨人のトレーナー陣は大丈夫なのか』と見られてしまっている。本人は社長に頭を下げさせて満足かもしれないが、この状況は納得できない」

 別の選手は怒りを通り越して、あきれ果てていた。「昨日(10日)もジャイアンツ球場で『治療、お願いしまーす』ってあっけらかんとトレーナー室へ入っていったって聞いて、正直引きましたよ。トレーナーさんたちが今どれほど複雑な立場に置かれているか、理解できないんでしょうか」

 巨人は伝統的に裏方を含めた結束の強さを誇りとしている。「もう取り返しはつかないが、せめて報道が出る前に主将の勇人(坂本勇)や選手会長のチョーさん(長野)には報告と相談をするべきだったんじゃないか」との声もあった。澤村としては球団側に非を認めさせたことで問題は決着したつもりだったのだろうが、ナインの信頼は完全に失ってしまった。

 首脳陣も昇格に納得しながら合流後に不安を訴えた前回DeNA3連戦(横浜)の一件で不信感を強めており、現状のチーム内に背番号15の居場所はない。かといって球団もトラブルの経緯から道義的に「放出」という選択肢は取りづらいだろう。この一件を巡る世の反応は様々だが、こと巨人内での立場は急速に厳しくなっている。

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