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首位・阪神「鯉キラー化」の理由


今季初の5連勝に笑顔の金本監督

 首位の阪神が7日の広島戦(甲子園)に6―0で完封勝ちし、今季初の5連勝をマーク。貯金を最多の8とした。前主将の鳥谷敬内野手(35)が5打点を挙げる活躍。昨年18敗した天敵の古巣・広島相手に初めて同一カード3連勝し、金本知憲監督(49)もご満悦だったが、それにしても鯉相手に苦手意識がなくなったのはどういうわけか。舞台裏では、ある“推測”があったそうで…。

 前日6日の試合で球団史上初となる9点差逆転劇を演じた虎ナインはこの日も頼もしかった。特に調子が下降気味だった前主将の鳥谷が4、6回に2打席連続の適時打を放つなど一人で5打点をマークし、金本監督は「本当に大仕事をしてくれた」とにっこり。鳥谷も「(4回に福留)孝介さんがセーフティー(バント)でつなごうとしてくれたので返したい気持ちが強かった。孝介さんがキャプテンになってからチームの状態がいい。まだ先が長いけど広島には去年だいぶやられていたので3つ勝ててよかった」と喜んだ。

 それにしても今年の阪神は広島に強い。昨年18敗(7勝)を喫した天敵に今季早くも6勝(3敗)。古巣に2カード連続の勝ち越しを決め、就任初の同一カード3連勝に金本監督も「(昨日は)奇跡的な勝ち方もあったが、やはり諦めないことと投手が抑えて打つべき人が打つとこういう試合になる。選手が締まった試合をやってくれた」とご満悦だ。

 苦手意識の払拭については「そういうのは慢心につながる。すぐに足をすくわれるから…。(選手が)自信にしてほしいということ。去年は去年、今年は今年ということ」と言い、勝ってかぶとの緒を締めたが、実はチーム内にはこんな“推測”が開幕前からささやかれていた。

「去年の広島は出来すぎで今年も…とはいかないだろう。25年ぶりの優勝フィーバーで広島の選手はタニマチの接待攻勢や地元のテレビ番組出演などで大忙しだったと聞いている。ならば、疲れた体を休ませたり、満足なオフを過ごすことができていないこともある。そうなれば勝機はある。ウチも2003年に優勝した時、選手が大変だったので想像できるんだ」(ある球団幹部)

 昔の阪神とは違い、練習熱心さが売りでもある広島ナインに“Vオフのツケ”があるかどうかは分からない。しかし、確かにその歓迎ぶりや熱狂度は優勝パレードを広島、キャンプ地の宮崎、沖縄と3回も行ったようにすさまじいものだったのは事実だ。そして実際に投手陣ではエースのジョンソンと守護神の中崎が故障離脱。昨季、先発と中継ぎでフル回転したへーゲンズは不調のため二軍調整中だし、野手では松山が背中を痛めて三軍でリハビリ中と次々と“災難”に見舞われている。この状況に阪神では「やはりオフの過ごし方も影響しているんだろう」(球団関係者)と、さらに言われ始めている。

 もはや去年の広島ではないとばかりに勢いづく阪神。このまま虎の“鯉食い”が続くかどうか、見ものではある。

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