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エース&指導者としてセンバツV 沖縄の高校野球の歴史を変えた“秘術”


選手を指導する比嘉監督

【気になるアノ人を追跡調査!野球探偵の備忘録(41)】1999年春、沖縄の高校野球の歴史が変わった。県民の悲願、甲子園初優勝を果たした沖縄尚学のエース・比嘉公也はその後、東浜巨(現ソフトバンク)を擁し、再び紫紺の大優勝旗を手にすることになる。選手として、指導者として、それぞれ全国の頂点に立った比嘉監督が、2度のセンバツから学んだ沖縄野球の礎を語った。 

「なんで自分たちが行けたんだろう。それは今でもわかりません。県内で圧倒的だった沖水が何度もはね返されていたのに。当時は県出身の大臣が先か、甲子園優勝が先かと言われていた。期待は感じてましたけどね」

 秋季大会決勝で強豪・沖縄水産を破り、迎えた99年春のセンバツ。初戦、比叡山との投手戦を制した沖縄尚学はあれよあれよという間に勝ち上がり、準決勝を迎える。相手は全国屈指の強豪PL学園。延長12回の死闘の果て、最後は比嘉が勝ち越しの適時打を放ち、8―6で激戦を逃げ切った。

「これに勝てたらヒーローだなと。選手としては、あの試合が後にも先にも一番燃えた。試合のことはあんまり覚えていないんですが、200球以上投げて、その日のうちに新幹線で愛知まではり治療に行ったのは覚えてます」

 過密日程から決勝で比嘉が登板することはなかったが、チームは勢いそのままに水戸商を破り、紫紺の大優勝旗が史上初めて海を渡る。

「投げたかったのはあった。僕は決勝では一球も投げてないので、『優勝投手』ではないんです。ただ、満員の甲子園で(観客の)ウエーブが何度も繰り返される光景は忘れられません」

 当時の沖縄は栽監督率いる沖縄水産の1強。その“沖水”が2季連続で越えられなかった決勝の壁を沖縄尚学が破った背景には金城監督(現長崎日大監督)の意外な指導があったという。

「当時、大人たちから言われたのは沖縄特有のルーズな時間感覚を撤廃したこと。当時はいわゆる沖縄タイムというのがまだまだあって、他校での練習試合でうちの選手が先について整備してるなんてこともしょっちゅうあった。現役のころは半信半疑でしたけど、そういう適当なところが勝負どころでの弱さに直結していた。間違いなく、それまでの沖縄の球児に足りなかったものでした」

 沖縄の野球史にその名を刻んだ比嘉だが、大学ではケガに泣いた。公式戦登板はわずか1試合にとどまり、3年からは学生コーチに転向。だが、その苦い経験が今は指導の糧となっている。大学卒業後、母校の監督に就任。その年に入ってきた1年生のなかに、東浜の姿があった。

「かわいい顔した、幼いやつがいるなというのが第一印象。それがユニホームを着て投げたら、度肝を抜かれる球を投げる。それまでも今まででも、見たことのない球です。野球でもそれ以外でも、巨(東浜)に教えることは何もなかった」

 2年後、3年生になった東浜は、センバツ5試合で防御率0・66、松坂大輔以来10年ぶりとなる決勝完封勝利を収め、尚学2度目の全国制覇に貢献する。就任わずか3年目、初出場ながら比嘉は並み居る全国の名将と肩を並べた。

「勝って学ぶことより、負けて学ぶことのほうが多いって言うでしょ。初出場のときは巨のおかげで、監督としての失敗、成功というのがほとんどない。優勝できると思ったし、あまりに思った通りにいきすぎました」

 4月で監督として12年目を迎えた。これまで春夏あわせて甲子園には5度出場、手痛い敗戦も繰り返してきた。「巨のときは学ぶことがなかった」と語る比嘉監督だが「巨は次に何が起こるかを直感的にわかっていた。でも、それは才能ではなく観察力によるものなんです。次の展開を試合に出てる9人、控えも含めて全員同じ予測ができるチーム、そんなチームを作りたいですね」。教え子とつかんだ全国制覇の経験は、今も沖縄の野球に息づいている。

☆ひが・こうや=1981年6月29日生まれ、沖縄県名護市出身。小学校低学年のとき、軟式野球チーム「辺野古タイガース」で野球を始める。久辺中野球部では投手。沖縄尚学では2年秋からエースナンバーを背負い、3年春、3年夏と甲子園出場。3年春には県勢初の全国制覇に大きく貢献した。愛知学院大に進学したが、ヒジを故障し、現役を引退。その後、教員免許を取得。沖縄県庁を経て2006年、母校・沖縄尚学の監督に就任した。08年春に東浜(現ソフトバンク)を擁して全国制覇を成し遂げるなど、監督としては春3回、夏2回の甲子園出場。175センチ、70キロ。左投げ左打ち。

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