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これが赤ヘルの強さ!誠也が見せた「広島の新4番」像


ついに4番デビューを果たした鈴木。「不動の4番」にいつなれるか

【赤坂英一 赤ペン!!】「40歳の新井さん」から「神ってる誠也」へ――今年こそ、広島の4番交代が実現するのではないか。昨年来、何度か当コラムで書いてきた「4番・鈴木」が11日の巨人戦でついに実現したとき、改めてそう思わずにはいられなかった。

 

 石井打撃コーチによると、初の鈴木の4番抜てきは「緒方監督の強い意向によるもの。あくまでも経験を積ませるため」だそうだ。「誠也にはまだまだ足りないもの、これから覚えなきゃならないことがいっぱいあるからね」というのである。

 

 しかし、河田外野守備走塁コーチに聞いたら、「いや、琢ちゃん(石井コーチ)の進言もあったと思うよ」。真相はともかく、以前からチーム内に「いずれは誠也を4番に」という声があったのは確かだ。鈴木は4番として早速3安打した上、巨人・阿部の一塁守備のミスを突く果敢な走塁でもチームに貢献した。

 

 6回一死一、三塁で、阿部がゴロの処理にもたつく間に、三走・鈴木が本塁を陥れたシーンを、河田コーチが振り返る。

 

「あのとき、ぼくは何の指示も出してないんですよ。阿部が背中を見せた瞬間、誠也が自分の判断で本塁へ走った。教えてできるプレーじゃない。あれが彼の持つセンスであり、冷静に状況を観察できている証拠です」

 

 当の鈴木も「4番でもやることは一緒。3番や5番と同じです」とコメント。かくも落ち着いてプレーできるのは“本来の4番”新井が打撃好調で、エルドレッドや松山も当たっており、過剰なプレッシャーを感じずに済んでいるからだろう。

 

 過去、広島では4番が代わるたび、誰もが精神的重圧に苦しめられた。江藤がFAで巨人へ移籍した後の金本、その金本もFAで阪神へ移籍した後の新井、その新井もやはりFAで阪神へ移籍した後の栗原。彼らに比べると、新井が元気なうちに新たな4番への道を歩み始めた鈴木は恵まれているとも言える。

 

 新井の下には昨オフ、堂林が弟子入り。新井のバットを振り、ヘッドを投手に向けるフォームを教わって、着実に成長しつつある。実は、この弟子入りを堂林に勧めたのも石井コーチであり、現役時代から新井をよく知る東出コーチだった。

 

 打線のつながりだけではなく、首脳陣と選手、先輩と後輩のつながりも極めて強い今年の広島。なるほど、強いわけだ。

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