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【阪神vsヤクルト大乱闘】大荒れ藤浪に最後通告


5回、藤浪(右端)が畠山に死球を与え、両軍がグラウンドに集結した

 阪神vsヤクルト(4日、京セラドーム)で乱闘騒ぎが発生した。5回に阪神・藤浪晋太郎投手(22)から左肩付近に死球を受けたヤクルト・畠山和洋内野手(34)が怒りをあらわにするや、両軍がグラウンドに集結。ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(32)と阪神・矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(48)が退場処分となった。

 

 ヤクルトとの乱闘劇について阪神・金本監督は「こっちも原口が当てられてるから。でも、お返しをしたわけじゃない。勝負の中で当たったことだから。(バレンティンは)不意に殴ってきたから許せない」と振り返った。バレンティンとともに退場処分となった矢野コーチは「(乱闘の理由は畠山が藤浪に向かって行ったので)一番は晋太郎を守るため(それにみんなが続いた)。相手には畠山を守る、というのがあったのかもしれない。(お互い)乱闘をしたくてしたわけじゃないよ」と話した。藤浪は「浮足立って自分のフォームで投げられなかった。打者と勝負する以前の問題。畠山さんに申し訳ない」と頭を下げた。

 

 それよりも試合後の阪神サイドから多く出てきたのは、藤浪への厳しい声だ。初回から四球を連発し、5回2失点ながら9四死球と大乱調。乱闘騒ぎによる「警告試合」の引き金となった要因もまた“荒れすぎる藤浪”だったからだ。金本監督は「投球になっていない。ストライクが入らないからどうしようもない」と嘆き、テレビ解説で訪れたOBの江夏豊氏は「捕手のサインを信用していなかった。『さあ、行くぞ』という気迫も感じられなかった」と“失望感”さえ漂わせた。

 

 乱闘ではチーム一丸となって藤浪を守ったが、ある主力投手は「この瞬間から藤浪が本当に変わらないと、僕らは彼を見放す。これまでの小さい挫折では変われなかった。今回は大きな挫折。ここが最後のチャンス」とピシャリ。

 

 加えて「実は首脳陣が下した昨年(強制続投で波紋を呼んだ7月8日の広島戦)の161球に、選手の多くは賛同した。それはみんなが藤浪に変わってほしかったから」とも口にした。

 

 さらに球団幹部の一人は「藤浪は一度、二軍で自分を見つめ直す時間が必要なのかもしれない。このまま一軍で帯同させるとしても『ハイ、次は頼むぞ』では何も変わらない。一度、敗戦処理に回して頭を冷やすというのもあっていい。それくらいしないと駄目かもしれない」と厳しい表情で話す。昨季7勝11敗の藤浪はオフの契約更改で推定年俸1億7000万円から1000万円ダウンのプロ初減俸を経験したが、いまさらながら「エースの自覚として(自ら申し出て)『大減俸』でサインするくらいの気概が欲しかった。もっと這い上がる気迫が欲しい」という声も出たほどだ。

 

 開幕早々にチーム内から“最後通告”を突きつけられた形の藤浪。もちろん、身内から出る辛辣な声の理由は、このまま終わってほしくないから。右腕は奮起しなければならない。

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