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福島10連覇!聖光学院・斎藤監督の“ジレンマ”


斎藤監督のモットーは不動心

【気になるアノ人を追跡調査!野球探偵の備忘録(40)】昨夏、戦後最長となる選手権大会10年連続出場の記録を成し遂げた聖光学院(福島)。今「甲子園にもっとも近い高校」も初出場は意外にも21世紀を迎えてからだった。未踏だった聖地に就任2年目で足跡を刻んだ斎藤智也監督(53)が、その屈辱の一歩目と勝ち続けるなかでのジレンマを語った。

 

 斎藤監督が就任した際、学校側から出された条件は3年以内の甲子園出場だった。当時の聖光学院は何年かに一度、東北大会に顔を見せるものの甲子園は遠く、夏の地方大会ではベスト4が一度きりと決して強豪ではなかった。3年という限られた時間。そのなかで指揮官が最初に着手したのは野球技術の向上ではなかった。

 

「3年というと、現有戦力で何とかするしかないわけですよ。当時は秋、春はそこそこの実績があったのに、夏になるとなぜか勝てない。まずは本番に弱いメンタルから鍛えようと経営哲学の本を読みあさって、ミーティングを繰り返した。野球部というより、寺子屋みたいな感じでしたよ」

 

 まずは自分の器から大きくしようと平日は練習そっちのけで読書に没頭した。それが反発を招いたのか、1年後の秋の大会で敗れた際には監督への不満が噴出した。それでも斎藤が方針を変えることはなかった。「今だから言うけど次の年の春、ある試合でわざと負けるように仕向けたんです。そしたらね、選手が泣いて謝ってきたんです。『すみません、力不足で』って。秋まで負けたら俺のせいにしてきた連中がですよ。あそこで初めて信頼関係が生まれた」

 

 迎えた夏の福島大会。「不動心」をモットーに掲げ、精神的な弱さを克服したチームは延長11回に4点を取られた決勝をひっくり返し、甲子園初出場を決めた。2001年、監督就任2年目の夏だった。「天にも昇るような気持ちで、冗談でなく、死んでもいいとさえ思った。それが甲子園に行ってみたら『死にたい』の意味が変わったよね(笑い)」。聖地では初戦、同じく初出場の明豊(大分)に0―20の完敗。屈辱を晴らすため、それまでの精神論に技術を重ね、県内無敗の常勝軍団を作り上げた。

 

 甲子園で勝つことと、県大会で負けないことは似て非なるものだ。地方大会には地方大会の戦い方があるという。「ひと言で言えばオーソドックスか大胆不敵か。組んだときに相手が互角なら、機動力を使って1点を取りに行く。1点差でも、勝ちは勝ちですから。でも、甲子園はそれだけじゃ勝てない。圧倒的に力の差が開いてる相手には、大胆に仕掛けていくことも必要ですから」

 

 春季大会までは甲子園で勝ち上がるための長打力を磨き、6月からは一転、地方大会で取りこぼさないための緻密な野球を仕上げていく。取りこぼさない野球、負けにくい野球を極め、07年から10連続となる選手権大会出場の金字塔を打ち立てた。だが、勝てば勝つほど、皮肉にも原点にある不動心とのジレンマを感じているという。

 

「今の子らは『甲子園に行けて当たり前』と思って入ってくる。それじゃあ、むしろ負けて当たり前ですよ。まずその考えを改めさせること。今はそれが一番難しいテーマですね」。千日回峰行(天台宗に伝わる修行のひとつ。断食・断水・断眠・断臥を伴う過酷な回峰を1000日にわたって行う)を満行した僧侶に師事し、3日間にわたる不眠合宿や深夜の山下りなど、過酷な練習を行うのも「勝って当たり前」の意識を払拭させるためだ。

 

 昨秋の東北大会準決勝で仙台育英(宮城)に敗れ、今春のセンバツ出場は逃したが、次には福島11連覇がかかる夏がある。「10連覇したことに何も思うことはない。まだ(全国優勝の)旗を取ってないんだから。『おごれる平家は久しからず』。せいぜい、おごらないようにするしかないでしょ」。東北の悲願である“白河の関越え”。最後までその言葉を使うことなく、指揮官は静かにその頂を見ている。

 

 ☆さいとう・ともや 1963年6月1日生まれ、福島県福島市出身。大島中1年のとき、投手として野球を始める。福島高では投手兼外野手。仙台大卒業後、87年に聖光学院に赴任。硬式野球部部長を務め、99年、監督に就任して2001年夏、甲子園初出場に導く。以来、春4回、夏13回甲子園出場。08年夏、10年夏、13年春、14年夏、16年夏にベスト8。07年夏から続く選手権大会10年連続出場は戦後最長。172センチ、75キロ。右投げ右打ち。

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