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元マドンナジャパンの「和製ブストス」西朝美 高一で代表入り そこから苦難が…


今季限りで現役を引退した西朝美

【気になるアノ人を追跡調査!!野球探偵の備忘録 33】ワールドカップでは5連覇中の女子野球日本代表、通称「マドンナジャパン」。向かうところ敵なしの無敵艦隊で、かつて不動の4番を務め、その実力と風貌から「和製ブストス」と呼ばれた選手がいた。マドンナの中心選手として4つの金メダルを持ち帰った女子野球界の巨砲・西朝美が、苦難の野球人生と夢を語った。

 

「きっかけは2個上の兄。野球というよりも、スパイクの音が好きだった。当時はゴム製のイボスパイクで、それがアスファルトをコツコツと叩く音を聞いて、自分も履きたいなと思ったんです」

 

 6歳のとき、兄についていって野球を始めた。当時は小柄で「今とは真逆」のプレースタイルだったというが「小4でへんとう腺の手術をしてから、ごはんを食べるのがおいしくて、一気に体が大きくなった」。中学ではボーイズのチームで男子に交じってプレー。やはり兄に憧れ、兄と同じ捕手への転向を監督に直訴した。

 

「キャッチャー防具がすれるときの音が好きで。音フェチなんですよね、私(笑い)。『顔が危ないからファーストをやれ!』と言われたんですが『やらせてください!』と食い下がった。おっかない監督で『だったら覚悟しろよ』と言われて、そこからは男子同様にしごかれました。きつかったけど、男として扱ってくれたので嫌な思いはまったくなかったですね」

 

 中学までは男子と同様にプレーしていたが、卒業後は女子野球部のある全寮制の高校に進学、そこで壮絶ないじめを体験する。

 

 補欠だった1年生のとき、上級生に誘われ日本代表の選考会に参加。当時3年生の正捕手も受けていたその選考で、先輩を差し置き合格してしまったことが、苦難の始まりだった。

 

「帰ったら、その先輩を中心に無視が始まった。だんだん仲のよかった同級生も離れていって、他の部や一般生と話しちゃいけないという規則もあったので、寮でも学校でも、話す相手が誰もいなくなったんです。ミーティングでは名指しで立たされて『お前、3年の文句言ってんだろ』としめられて、自分も『言いましたよ』と反抗したりして『辞めろよ!』『辞めてやるよ!』とやりあったりもした」

 

 最初こそ気丈に振る舞っていたが、半年後には心を病んだ。声が出なくなり、親に会っても顔がわからない。精神安定剤を大量に飲み、医者から「あと1錠飲んでたら死んでいた」と言われたこともあったという。

 

 寮と家を行ったり来たりの日々。それでも、母親からは「辞めるな」と言われ続けた。

 

「あるとき『辞めるならその先輩を殴って辞めてこい』と言われたんです。中学までは『あんたは人より力が強いから、絶対に人を殴るな』と教えられてきた。『殴っていい』と言われて、すごく気が楽になったんです。殴るくらいなら頑張れると」

 

 風呂場で仲のよかった友人の名前を声に出せるよう練習し、対人恐怖症を克服した。

 

「体一つで行った」という大学では、3度のワールドカップを経験した。そのなかで、後輩に指導することの喜びを知ったという。社会人時代の2014年、自身4つ目の金メダルを機に、代表引退を意識する。

 

「ヒザも腰も肩もボロボロだったけど、一番は気持ちですね。自分の技術の向上よりも、みんなの成長のほうがうれしかった。現役目線じゃないな、どちらかというとスタッフ目線だなと気づいて、それで(試合に)出るのは失礼だなと」

 

 2016年韓国ワールドカップ、メンバーに西の名前はなかった。だが、紆余曲折もあったという。

 

「すごく悩んで(代表監督の)大倉さんの前でも二転三転してるんです。結局書類は出したんですが、セレクション直前にぎっくり腰をやっちゃって。大倉さんは優しいから『どっかのタイミングで呼ぶから、準備しとけ』と言ってくれたんですが、結局呼ばれることはなかった。自分はそれに感謝してるんです。呼ばれてたら、そのままズルズル行っちゃうから」

 

 今は指導者の夢に向かい、企業の誘致に奔走する。

 

「女子野球って、どっかで進路がなくてあきらめちゃう子が多いんです。大学は増えてきたけど、企業が増えないと先がない。行き先のない選手が進む道を作れたら」

 

 ゆくゆくはマドンナジャパンの監督も目標だ。

 

「『男みたい』って言われるのは、むしろうれしいですね。かわいいだけじゃない、女子野球の魅力を伝えられたかな。でも『乙女』って言われることもあるんですよ。自分、香水だけは欠かしませんから(笑い)」

 

 男同様に生きてきた二十余年の野球人生。今年バットを置いた「和製ブストス」に、後悔は一つもない。

 

【ブストスとは】 クリストル・ブストス 1977年9月8日生まれ。メキシコ系米国人の女子ソフトボール選手。173センチ、102キロの巨体で、米国代表の主砲として日本代表の前に立ちはだかった。シドニー五輪では6本塁打、アテネ五輪では5本塁打、北京五輪では6本塁打を放った超ド級のスラッガー。北京五輪後に代表引退。右投げ右打ち。

 

☆にし・ともみ=1988年1月2日生まれ、福岡県古賀市出身。小学校1年のとき、軟式野球「弥永ファイターズ」で二塁手として野球を始める。中学はボーイズの「福南ファイターズ」。神村学園進学後、1年時に女子野球日本代表に初選出。尚美学園大に進むと、2006年のワールドカップで銀メダル、08、10年に金メダルを獲得する。卒業後は女子硬式野球チームのマドンナ松山、アサヒトラストを経て、13年に合同女子硬式野球チーム「AFBバットロ」を設立。12、14年のワールドカップでも「4番・捕手」として世界一に貢献する。14年に独立、チーム名を「AFB TTR」に変え、選手兼監督として指導にあたる。16年に現役引退。現在はドライバーの仕事をする傍ら、企業チームの誘致に尽力している。167センチ、105キロ。右投げ右打ち。好きな男性のタイプはボブ・サップ。

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