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上原 来季マイナーオファーなら引退


上原浩治「中継ぎピッチャーズバイブル」

覚悟を決めている上原(ロイター=USA TODAY Sports)

 右胸筋痛のため、現在、故障者リスト(DL)入りしているレッドソックスの上原浩治投手(41)は9月中の復帰を目指してリハビリとトレーニングで連日、汗を流している。8月23日(日本時間24日)には故障後初のブルペンに入り33球の投球練習。29日(同30日)は実戦的な打撃練習(ライブBP)に登板した。今のところは順調だが、野球生命の危機という言葉もチラつく。ベテランは何を考えているのか。

 上原がオールスター戦明け初戦、7月19日(日本時間20日)のジャイアンツ戦で右胸筋を痛め、途中降板してから1か月以上が経過した。「イライラしかないですよ、今は。ホントに」と苦しい胸の内を明かしていたが、ようやくブルペンでの投球練習を再開した。

 上原はこれまで日米のプレーオフ、五輪、WBCなど数々の大舞台で強打者を封じてきたが、ケガや故障が相手となると話は別だ。これまでの経験を生かせるものは「何もない。(何度も)ケガしているから、(ケガや故障とは)うまくは付き合っていないでしょ」。野球選手でありながら野球ができない、マウンドに立てない自分への腹立たしさがにじむ。

 DLに入った原因は平たく説明すれば、右胸筋の肉離れだ。急げば再発の可能性が高まるだろうし、じっくり時間をかけすぎるとシーズンが終わってしまう。さらに今季限りでレッドソックスとの2年契約が満了となることもリンクする。

「日本で10年、メジャーで10年プレーする」という目標を達成するには来季、メジャー9年目のシーズンを迎える必要がある。今季をどういう形で終えるかが重要なのだ。イライラするのは当然だろう。

「焦りはあるか?」と尋ねるとこう返ってきた。「焦り、はありますけど。まあ、焦ってもしゃ~ないでしょ。もう、このまま、今年で終わる可能性だってもちろんあるわけやし。そこは仕方がない。割り切ってやるしかない」

 8月も終わり、残り試合も少なくなってきた。当初はマイナーでリハビリ登板するというプランもあった。「間に合わないでしょう。9月(5日)で(レギュラーシーズンが)終わりますから。無理して(マウンドに)上がろうと思っていない。来年のことも考えて、ここで無理して、悪化したら意味がない」
 焦り、イライラ、そしてチームの日程や現在の状況など、現実は受け入れているが、気持ちの揺れ、せめぎ合いは隠せない。マウンドに上がってシーズンを終えることの重要性を理解しているだけになおさらだ。

「まあ、両方ありますよね。(現時点では)どっちにしたらいいのか分からない。来年、もし声がかからなければこのまま辞めるつもりやし」

 声というのはメジャー契約か。上原は即答する。「もちろんです。マイナー(契約)ではやるつもりない。(メジャーキャンプの)招待選手? やる気ないです」

 フィールドではチームメニューの前後によく走っており、その量は明らかに離脱前より多い。この状況で、“メジャーで10年”の志半ばで引退するつもりはない。

「9月の半ばくらいに行けたらいいんじゃないかな」

 キャンプ中に、今季限りでの引退を表明しているオルティスと、プレーオフでの共闘を誓っている上原。9月中の復帰だけではなく、10月のプレーオフではフル稼働、その先に来年以降もメジャーでプレーする。その強い決意とともに毎日を送っている。

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