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西武次期監督候補に宮本慎也氏浮上!OB秋山氏を推す声も


西武・木村文(右)にアドバイスを送る宮本氏

 西武の次期監督候補として、元ヤクルトの宮本慎也氏(45=評論家)が浮上していることが分かった。現役時の宮本氏はヤクルト一筋19年、守備の職人として知られると同時に、通算2000安打も達成した。その一方では、労組選手会の会長を務め、日本代表ではキャプテンを務めるなど、強くリーダーシップを発揮した。これまで西武の監督は1994年オフに就任した東尾修氏以降、生え抜き、内部昇格が続いてきた。純粋な「外様」は、81年オフに就任した広岡達朗氏以来となる。西武で今、何が起きているのか――。

 今季の西武は中村、秋山、浅村、メヒアなどオールスター級の選手が揃い、森、高橋光、多和田など将来の中核を担う若手も順調に頭角を現している。
 にもかかわらずロッテ以外のパ・リーグ4球団に負け越し、2桁の借金を抱え5位に低迷。Aクラスの3位・ロッテまでは追いつくのが難しい差をつけられ、35年ぶりとなる3年連続Bクラスの屈辱が現実になろうとしている。

 こうした情勢を受け、田辺監督の退任は予定通り。この3年間は「土台作り」と位置付け、当初のプランでは潮崎哲也ヘッド兼投手コーチ(47)の昇格が既定路線となっていたはずだったが…。ここへきて球団、西武ホールディングス(HD)双方が、別プランを模索していることが明らかになった。

 現在、球団とHD内で一定の支持を集めているのが、西武OBでもありソフトバンクを6年で3度のリーグV、2度の日本一に導いた秋山幸二氏(54=評論家)を推す声。実績では文句のつけようがないだけでなく、一人娘の真凛さんが現在、都内の大学に在学中のため、14年に千晶夫人を亡くし福岡で一人暮らしをしている秋山氏にとってはオファーを受けやすいタイミングではある。

 ただ、西武にとって来季2017年は優勝が義務付けられた勝負の年。「新鮮味」を求めるHD側に、難色を示す声が出ているという。OBとはいえ、イメージ的に「ホークス色」が強くなってしまった秋山氏の24年ぶりの古巣復帰を歓迎しない声もある。

 そこで急浮上してきたのが宮本氏だった。大卒、社会人を経て史上2人目の2000安打達成。遊撃(6度)、三塁(4度)で計10度のゴールデングラブ賞獲得など、選手としての経歴は文句なし。その上、労組選手会会長、アテネ、北京の両五輪で野球日本代表のキャプテンを務めるなど、リーダーシップにもたけている。

 なにより今季、西武低迷の大きな要因である両リーグワースト92失策(30日現在)の守乱改善にはうってつけ。西武黄金時代の「守り勝つ野球」は、宮本氏の野球観に通じるものがある。

 西武では珍しい外部招聘となることについても、西武グループ関係者は「宮本はプリンスホテル出身で広い意味で身内の人間。決して外様ではない」とも付け加えた。他にも球団OBで現中日作戦兼守備コーチの辻発彦氏(57)、和田一浩氏(44=評論家)などの名も挙がっているというが、その構図は「現行案の潮崎ヘッド昇格か外部招聘」の2択といった状況だ。

 ただ、6月21日に行われたHDの株主総会では、株主から「強くなる傾向が見えない」「監督やコーチの内部昇格が多すぎる。外部から呼ぶ考えはないのか」との声が上がり、居郷球団社長が「貴重な意見として承りたい」と返答。そうした株主やファンの声もあってか、当初の潮崎ヘッドの内部昇格プランを強硬に押し通すわけにはいかない空気となっている。

 このまま当初のプラン通り、内部昇格でお茶を濁し続けるのか、それともかつて外部から広岡氏を招聘し「常勝・西武」を作り上げた再現を、宮本氏に託すのか…。西武が現在、直面している監督問題は、西武再建なるかどうかの大きな分水嶺と言える。

☆みやもと・しんや=1970年11月5日生まれ。45歳。大阪府吹田市出身。PL学園2年時に甲子園春夏連覇に貢献。同大、プリンスホテルを経て1994年ドラフトで2位指名されたヤクルトに入団。2年目の96年後半戦から遊撃の正選手として固定され、以降は2013年の引退までヤクルトの内野陣をけん引する。12年5月4日の広島戦において、41歳5か月のプロ野球最年長記録で通算2000安打を達成。プロ19年で2162試合に出場し、2133安打、62本塁打、578打点、111盗塁、打率2割8分2厘。守備の名手として知られ、ゴールデングラブ賞を遊撃手として6度、三塁手として4度獲得している。また、04年のアテネ五輪、08年の北京五輪では日本代表の主将を務めた。現在は野球評論家、野球解説者として活躍中。

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