全米で話題!両投げ両打ちリトルリーガーを直撃
【ペンシルベニア州ウィリアムズポート24日(日本時間25日)発】米国内の8チームと世界の8チーム、計16チームが参加するリトルリーグのワールドシリーズが開催中だ。両投げ両打ちのジュランジェロ・シエンチェ選手(13)が所属するカリビアン代表キュラソーは23日(同24日)、オーストラリア代表に1―2で敗れて無念の敗退。大会から姿を消した。両投げになった理由、将来の夢など全米大注目のシエンチェを直撃した。
――両投げにした時期、経緯は
シエンチェ:2010年からです。父が捕手と遊撃手をやっていたので、僕もそのポジションをやるために右投げに挑戦したのが始まりです。
――もともとは左投げ
シエンチェ:左投げ左打ちです。
――日本戦(調布リトル)では左投手に対して左打席に入っていたが、何か理由は
シエンチェ:右でも打てますけど、まだまだ練習が足りていないのです。公式戦では左打席にばかり入っています。もっと練習と実戦を繰り返していく必要があると思います。
――右投げと左投げ、どちらの方が自信があるのか
シエンチェ:最初はもちろん左の方でしたが、今では右の方が自信があります。
――初戦の韓国戦では先発し、左→右→左→右の順に投げた。グラブはその都度、ベンチからコーチに持ってきてもらって替えていたが、両投げ用のグラブは持っていないということか
シエンチェ:持っていません。こっちに来て(リトルリーグ公式スポンサーの)イーストンに聞いてもらったのですが「ない」「分からない」ということでした。探していますが、まず見つかりません。スペシャルオーダーなんでしょうね。
――メジャーリーガーで好きな選手は
シエンチェ:(オリオールズの)ジョナサン・スクープです。あと、(レッドソックスの)ザンダー・ボガーツも好きです。
――将来はメジャーリーガーになりたいか
シエンチェ:もちろんです。
――両投げ両打ちのメジャーリーガーを目指すの
シエンチェ:はい。
――昨季、アスレチックスでメジャーデビューした両投げ両打ちパット・ベンディットのことは知っているか
シエンチェ:はい、もちろんです。彼は今年、トロントにトレードされましたが、その後のことは分かりません(その後マリナーズ傘下3Aタコマへ移籍)。
――リトルリーグのワールドシリーズはこれが初出場で、年齢的にこれが最後になる。1年前は何をしていたのか
シエンチェ:カリビアン代表の座をかけた準決勝でアルーバに負けたので、ここに来ることができませんでした。でも、今回は夢がかないました。
――次に登板機会があれば、また両投げをするつもりだったのか
シエンチェ:そのつもりで準備していました。
――今、取り組んでいることは
シエンチェ:何をやるにしても集中することですね。
――誰かが言っていたことを参考にしているの
シエンチェ:はい、(タイガースの)ジャスティン・バーランダーが言っていました。
――ワールドシリーズ後の予定は
シエンチェ:ジュニアリーグに行って、一生懸命プレーします。
――野球以外にやっているスポーツは
シエンチェ:練習だけですけど、バスケットボールをやっています。
(インタビュー・カルロス山崎通信員)
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