• 文字サイズ

東スポWebトップ > スポーツ > 野球 > 【PL学園】「校長監督」の異常事態で監督代行務めた選手が母校にエール「もう一度『逆転のPL』を!」

人気ランキング
東スポ芸能
東スポ本紙の芸能スクープ記事がスマホで読める!
国内3キャリア完全対応
詳しくはこちらから
アクセスはこちら!
http://g.tospo.jp/
QRコードQRコードをスマートフォンから読み取ってください



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【PL学園】「校長監督」の異常事態で監督代行務めた選手が母校にエール「もう一度『逆転のPL』を!」


現在は関西国際大でプレーしている宇佐美

 第98回全国高校野球選手権大会の地方大会が各地で開幕し、熱戦が繰り広げられている。そんな中「最後の夏」を迎えようとしているのが、春夏通算7度の全国制覇を誇る名門・PL学園(大阪)だ。初戦は東大阪大柏原との対戦(15日、花園)が決まったものの、すでに今夏限りでの休部が決定。惜しむ声は後を絶たないが、そんな最後の部員たちが「甲子園まであと一歩」と迫ったのが、2年前の夏だった。「校長監督」という異常事態の中、監督代行を務めた宇佐美秀真が、タクトを振ったあの夏、そして母校への思いを語った。

「最初は断ったんですよ。俺はいいよって。『代打、俺』とか言われてますけど、自分で行こうとはまったく思ってなかった」

 2014年夏の大阪大会決勝。大阪桐蔭を相手に0―9で迎えた9回裏のベンチを、宇佐美はそう振り返る。四球、失策、死球とノーヒットで迎えた一死満塁の好機。代打に2年生を送ろうとした宇佐美を、主将の中川が制した。「宇佐美、行こうか」。この夏、初の打席だった。

「応援の声は聞こえなかった。ベンチでは周りが見えていたけど、相手のピッチャーしか見えない。監督から選手に切り替わった瞬間でした」

 結果は二ゴロ。それでも三塁ランナーが生還し、確かに刻んだ「打点1」。その後、全国制覇することになる大阪桐蔭を相手に、最後の最後で“爪あと”を残した。

「もともと中日ファンで、福留さんや立浪さんが好きだった。小学校低学年のころからPLに憧れを持っていて、ボーイズもPLとパイプのあるところを選んだんです」

 地元三重を離れ、憧れのPLの門を叩いた宇佐美だが、当初は厳しい上下関係に不安もあったという。

「入寮の日、昼メシにうどんを食べたんですが、半分も喉を通らなかった(笑い)。正直めっちゃ厳しかったですよ。でも、やっぱり僕はPLが好きでしたから」

 そんななか発覚した部内暴力と、高野連から下された出場停止処分。監督が去り、部長が去り、部が崩壊寸前のなかで何もできない日々が続いた。

「練習をできないことのほうがよっぽどつらかった。PLに来た意味を失いかけてました。でも、自分たちの代のために、4月から先輩たちが紅白戦の相手をしてくれて。(大会に)出れなくなって不満もあったはずなのに、本当に感謝しかないです」

 早いスタートを切ることができた新チームは、監督不在の状態にもかかわらず、秋季大会を勝ち進み、春季大会でも実績を残した。「甲子園に行ける」。そんな予感が高まる夏の大会前、深瀬コーチから監督代行を打診される。

「びっくりしましたよ。それまではとにかくベンチ入りすることで頭がいっぱい。でも、そういう形でチームに貢献できるならと引き受けました」

 主将の中川と様々なケースを想定し、盗まれた際のサインも用意した。セオリーを確認するため、何度も話し合いを重ねた。

「ランナー一塁のときが一番選択肢が多い。バント、盗塁、バスターエンドラン。セオリーはバントですが、キャッチャーの肩が弱ければ盗塁も仕掛けたり。試合前のシートノックを見れば、(相手のことは)だいたいのことはわかります」

 宇佐美の類いまれな観察眼が養われた裏には、PLの環境があったことも大きいという。

「下級生のころは先輩のお世話があるので、常にアンテナを張って周りをよく見ていた。いろいろと気がつくようになったし、それがサインを出す上でも役立ったと思うんです」

 監督代行という得難い経験をした宇佐美は今、指導者を目指し、関西国際大学で教職課程を取りながら夜遅くまで練習に励む毎日だ。練習のため母校の応援には行けないというが、今年の“PL最後の世代”は自分たちが3年生のときの1年生。それだけ後輩たちへ期する思いは熱い。

「世間は最後だって騒いでるけど、気にせず12人が持てる力を出して、PLの底力を出してほしい。こんな状況だからこそ、もう一度『逆転のPL』を見せてほしいです」

 数多くのプロを輩出し、いくつもの伝説を築いてきたPL学園野球部。名門を率いたひと夏の指揮官は今、ひとつの時代の終わりを見守っている。

【川上監督は剣道部出身】甲子園で史上2位タイの通算96勝を挙げているPL学園だが、2001年に部員の暴力事件が発生。対外試合禁止処分のほか、訴訟にも発展した。11年には暴力に加え喫煙も発覚。13年2月にも部内暴力が起きて同様の処分が下され、同年4月に河野有道監督が辞任した。こうした相次ぐ野球部の不祥事に、一部の教団幹部から「野球部不要論」の声が強まり、15年度からの新たな部員募集停止が決定。河野監督辞任以降は野球経験者の監督は就任せず、14年夏は野球未経験の正井一真校長が務めていた。その後15年4月からは、やはり野球経験のない草野裕樹校長が監督を引き継ぎ、現在は剣道部出身の川上祐一監督が野球部を率いている。

☆うさみ・しゅうま=1996年11月4日生まれ、三重県松阪市出身。小学校2年のとき硬式野球チーム松阪リトルで野球を始める。4年生からは伊勢ジャガーズボーイズに所属。PL学園進学後、大阪大会で2年秋に準優勝、3年春にベスト4、3年夏に準優勝。3年夏には事実上の監督代行としてベンチからサインを送った。関西国際大進学後は1年春からベンチ入り。新人戦ではチームの主将を務め、リーグ3位の成績を収めた。163センチ、62キロ。右投げ左打ち。ポジションは遊撃手。

【編集部のおすすめ】

【こんな記事も読まれてます】




【関連記事】


ピックアップ
【GIII滝澤正光杯in松戸】松戸競輪場で13日開幕!
注目選手インタビュー、記者の推奨レース予想など動画コンテンツを配信!

【ジャニーズ、元SMAPメンバー】本紙がつかんでいた不穏情報を一挙公開!
本紙がかねて伝えてきた「ジャニーズ帝国の激震」が、ついに究極レベルに達した。

【連載コラム】加護亜依の笑うカゴには福来る!?
「モーニング娘。」時代に「加護ちゃん」の愛称で親しまれたタレントの加護亜依が激動の半生を振り返る!(全16回)


おすすめコンテンツ
出走メンバー、コメント、本紙の見解のコラムを掲載

「おっぱっぴー」な半生を赤“裸”々に告白!(全15回)

セブン‐イレブンのマルチコピー機で中央競馬レース前日午後5時から発売中!

ファイナルDAY2は9月17日(月・祝)に開催し優勝者が決定します。

野球界の“気になるあの人”を追跡し徹底調査!

女子からヤング、ベテランまでレーサーの人柄を紹介。さらにアカデミーで舟券的中を目指す!

蒲郡ボート・SG「第65回ダービー」

18〜25歳(高卒以上)。仕事内容は編集局の補助で原稿運び、郵便仕分けなど。やる気のある方、上記をクリック!

誤字脱字のチェックなどの校閲業務。高卒以上で最低1年間は勤務可能な方、上記をクリック!



新着フォト
東スポ動画
ミス東スポ2019サバイバルオーディション
注目コンテンツ
予選ステージは7月スタート!

ビートたけし本紙客員編集長が審査委員長の独自の映画賞!

日本マット界の隆盛、発展を祈念し、東スポが制定したプロレス大賞です。

開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載!