• 文字サイズ

東スポWebトップ > スポーツ > 野球 > 2006年駒大苫小牧のメガネ主将 延長15回表のフルスイング

人気ランキング
東スポ芸能
東スポ本紙の芸能スクープ記事がスマホで読める!
国内3キャリア完全対応
詳しくはこちらから
アクセスはこちら!
http://g.tospo.jp/
QRコードQRコードをスマートフォンから読み取ってください



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2006年駒大苫小牧のメガネ主将 延長15回表のフルスイング


今もメガネがトレードマークの本間

【気になるあの人を追跡調査!野球探偵の備忘録(19)】2006年夏決勝は、延長15回引き分け再試合の末、早実の優勝で幕を閉じた。早実・斎藤佑樹(現日本ハム)、駒大苫小牧・田中将大(現ヤンキース)の投げ合いは、10年を経た今なお、語り継がれている。引き分けとなったその試合、15回二死の場面で打席に立ったのは、駒大苫小牧の主砲・本間篤史。“メガネの主将”として、田中とともに駒苫黄金期を引っ張ったスラッガーが、伝説の死闘の裏側を明かした。

 

 本間にとっての“転機”は3年夏、甲子園本大会の直前の練習中に訪れた。香田監督は選手を集めると「キャプテンを田中から代えようと思う」と切り出した。それまでチームを支えてきたエース・田中将大からの突然の主将交代。新キャプテンには入学時からの明るいキャラクターと、日々の練習態度が評価され、本間が就任することになった。

 

「俺でいいのかなとも思ったんですが『田中の負担を減らすため。引っ張ってくれとは言わない、盛り上げてくれるだけでいい』と香田監督に言われて。入学したときからずっとムードメーカー、みんなを笑かすことには自信があった。内心、『開会式で目立てるぞ』とか考えてました」

 

 開会式で前年度優勝校の主将が持つ大優勝旗は重さ約20キロ。登板を控える田中の負担は何も精神的なものだけではなかった。「そういう目的もあったみたいですね。重かったですよ。リハーサルではあまりの重さに引きずって歩いたら怒られた」。大会中、バスの中では掛布雅之氏のモノマネや長渕剛の歌を披露。マスコミの取材ではメガネとよく似た風貌から「香田監督の息子」といじられるなど、本間は“盛り上げ役”としての役割を着々とこなしていった。

 

 3連覇のかかる駒大苫小牧は順当に勝ち上がり、決勝まで駒を進める。対するは“ハンカチフィーバー”に沸く早実。5万人の大観衆が埋め尽くす中、試合が始まった。

 

「周りが甲子園でホームラン打ってるなか、正直自分も、という思いがあった。何でだ、神宮大会では打てていたのにって。そのイメージしかなかった」

 

 斎藤と田中のシ烈な投げ合いは延長15回を迎えても決着がつかず、15回表二死走者なしの場面で、この日無安打の本間に打席が回ってくる。3球連続でボールも、球速は147キロ。延長15回とは思えぬ斎藤の力投に圧倒される間に、立て続けにストレートが決まる。フルカウント。

 

 ここで本間はあることを考えていた。「全部真っすぐ。なるほど、真っ向勝負だなと。それならと思い、欲が出た」。本塁打を狙ったフルスイングは、133キロのフォークに空を切った。

 

「どう考えても真っすぐの場面。当時は『そこで変化球投げるか? 普通』って思いましたね(笑い)」

 

 迎えた再試合も本間のバットは沈黙。一発狙いの大味なバッティングにこだわった結果は、2試合で8打数無安打5三振と散々なものだった。

 

「最後の打席のときも、ホームランという欲を出さなきゃ出塁できた。ひょっとすると単打狙いなら打てたかもしれない。チームを盛り上げるために目立とうとしてたのが、いつしか自分が目立つのが目的になっていた。4番としての役目も、キャプテンとしての役目もまったく果たすことができなかった」

 

 亜大進学後は1年春から出場するも、秋にファウルチップの際に左手首を骨折。バットはおろか茶わんすら持つことができず、4年春に復帰するまで悶々と時間だけが過ぎていった。故障後はバットを極端に短く持つフォームに変え、長打力は落ちたものの、現在もJR北海道の2番打者としてプレーを続けている。

 

 今では斎藤が北海道を本拠地とする日本ハムに入団、田中がメジャーへ進んだことで、斎藤と会う機会のほうが多い。

 

「将大も斎藤もまったく変装しないんで、ススキノで飲んだときなんか大騒ぎでしたよ(笑い)。会計は割り勘。プロ野球選手だけど、酒の席では同級生ですから」

 

 高校野球史に残る名勝負を経験した本間の“後悔”。チーム打撃に徹する今の打撃スタイルには、そんな背景もあったのかもしれない。

 

 ☆ほんま・あつし=1988年8月3日生まれ、北海道余市町出身。小学校4年生のとき余市沢町スポーツ少年団で投手として野球を始める。中学では余市シニアに所属、右翼手として2年秋に全道大会3位。駒大苫小牧に進学後、1年夏にチームが初の全国制覇を成し遂げると、秋の神宮大会から4番に座り、2年夏に全国制覇、3年夏には主将として準Vを飾る。亜大進学後、1年秋に左手首を骨折、4年春に復帰するまでシーズンを棒に振る。卒業後はJR北海道へ。現在は主に2番右翼で出場する傍ら、野球部寮では寮長として選手の統括にあたる。178センチ、90キロ。右投げ右打ち。

【編集部のおすすめ】

【こんな記事も読まれてます】




【関連記事】


ピックアップ
【GIII滝澤正光杯in松戸】松戸競輪場で13日開幕!
注目選手インタビュー、記者の推奨レース予想など動画コンテンツを配信!

【ジャニーズ、元SMAPメンバー】本紙がつかんでいた不穏情報を一挙公開!
本紙がかねて伝えてきた「ジャニーズ帝国の激震」が、ついに究極レベルに達した。

【連載コラム】加護亜依の笑うカゴには福来る!?
「モーニング娘。」時代に「加護ちゃん」の愛称で親しまれたタレントの加護亜依が激動の半生を振り返る!(全16回)


おすすめコンテンツ
出走メンバー、コメント、本紙の見解のコラムを掲載

「おっぱっぴー」な半生を赤“裸”々に告白!(全15回)

セブン‐イレブンのマルチコピー機で中央競馬レース前日午後5時から発売中!

ファイナルDAY2は9月17日(月・祝)に開催し優勝者が決定します。

野球界の“気になるあの人”を追跡し徹底調査!

女子からヤング、ベテランまでレーサーの人柄を紹介。さらにアカデミーで舟券的中を目指す!

蒲郡ボート・SG「第65回ダービー」

18〜25歳(高卒以上)。仕事内容は編集局の補助で原稿運び、郵便仕分けなど。やる気のある方、上記をクリック!

誤字脱字のチェックなどの校閲業務。高卒以上で最低1年間は勤務可能な方、上記をクリック!



新着フォト
東スポ動画
ミス東スポ2019サバイバルオーディション
注目コンテンツ
予選ステージは7月スタート!

ビートたけし本紙客員編集長が審査委員長の独自の映画賞!

日本マット界の隆盛、発展を祈念し、東スポが制定したプロレス大賞です。

開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載!