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横浜大洋時代の先輩・遠藤一彦氏が明かす「谷繁監督兼捕手の知られざる顔」


プロ野球新記録の3018試合出場を達成した谷繁兼任監督

 中日・谷繁元信監督兼捕手(44)が、28日の阪神戦(ナゴヤドーム)で日本プロ野球新記録の通算3018試合出場を達成した。プロ27年目での偉業。そんな谷繁兼任監督と、横浜大洋時代にバッテリーを組んでいた本紙評論家の遠藤一彦氏が、その知られざるエピソードを語った。

 谷繁監督、おめでとうございます。この偉業が達成できた一番の要因はプロ入り以来、大きなけがをすることなく、体のケアをしっかりと大切にやってきたことだと思う。この先、簡単には抜かれそうもない素晴らしい記録だ。

 プロ入り当初の谷繁の第一印象といえば、卒業した高校生のままの体で「きゃしゃだな」と思ったほど、ひ弱さがあった。今、ブレークしている西武の2年目・森友哉捕手(19)の方が当時の谷繁と比べても、パワフルでよっぽど体がしっかりしていると思う。

 昔から負けん気が強かった。谷繁がプロ1年目のキャンプ序盤に、私がブルペンで投げる際「ちょっと受けてくれ」と声をかけて捕らせてみたら、キャッチングがあまりに下手でね。すぐに別の捕手に代えさせたりしたけど、谷繁の頭の中は「何で代えられたんだ!?」って相当に悔しかったと思うよ。でも、その何日か後にまた私がブルペン捕手として指名すると、必死こいて練習していたんだろうね、毎回少しずつ技術が向上していてキャンプ終盤にはそれなりになっていた。ホテルの部屋とか、人の見えないところでも相当やっていたんじゃないのかな。

 強気な性格といえば、こんなこともあった。私がけがなどで不振で先発から抑えに回った1990年のこと。センターなどから捕手のサインをのぞかれるスパイ行為が問題になったときがあったんだけど、その対策としてサインを投手ごとに設けたうえにブロック・サイン(複数箇所を触る複雑なもの)にした。それで谷繁に「俺のサインはこうだからな」と打ち合わせ。その時は「分かりました」と二つ返事しておきながら、いざ試合でバッテリーを組んだら「遠藤さん、すいません。フラッシュ(サイン=単純な一つのアクションで出すもの)でいいですか」って言ってきた。年もだいぶ離れた大先輩であるはずの私によくそんなことを言えたもので、よっぽど度胸があるなと(笑い)。それに私には追い込んだらフォークというパターンがあったが、谷繁は結構、真っすぐを要求してきて、私が何度首を振ろうが、折れないことがよくあった。若いのに自分のポリシーをしっかり持っていて大胆なリードするんだなって、感心したよ。

 まあ、ブロック・サインを“拒否”した時は、“足し算ができなくて、面倒くさいのかよ”ってあきれもしたけど、やっぱり自分が不慣れなサインをいちいち悩んで出すよりも、盗まれても一発で分かりやすいサインを出して、投手がしっかりとしたいいボールをテンポよく放れるように、投球のリズムを大事にしたいという谷繁なりの考えもあったと思う。

 横浜では98年に権藤監督の下でリーグ優勝、日本一に大きく貢献してリーグを代表する捕手となっていたが、2001年から就任した森監督との折り合いが悪くて、試合中はベンチで背後から「あのリードはねーよな」とブツブツと散々、ボヤキを聞かされたりしていた。そういうのが嫌になってFA権を行使して02年に中日に移籍したのかどうかは分からないが…。

 ただ、中日へ移籍して最初2年間は太ってしまって動きが悪くなってしまったように見えた。ひょっとしたら慢心があったのかもしれないが、04年から落合監督体制となってキャンプとかで顔や体を見たら、今度はとてもやせていて病気でもしたんじゃないのか、とびっくりした。大丈夫かと聞いたら「練習のたまものです。プロ野球選手はやっぱり練習しないとダメですね」と言っていたけど、本当に体が締まってまた動けるようになっていた。今回の記録は落合さんのおかげもあってのことだと思う。

 谷繁は繊細というよりも豪快さの中で大胆なリードを見せて、自己表現がしっかりできる偉大な捕手。野村克也さんを含めた過去の偉大な選手の誰にも当てはまらない新しいタイプの捕手だと思う。

(本紙評論家)

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