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キャップスの疑惑投法をNPBの元審判が検証


<イラスト>キャップスのツーステップ投法

 イチロー外野手(41)が今季からプレーしているマーリンズの若き右腕、カーター・キャップス(24)が注目の的となっている。問題なのはその投法で、軸足をツーステップのように前方に移動させながら投げているのだ。実質、投手板から約50センチも前から投げていることになるその投球フォームは現在、メジャーでは事実上黙認されており「インチキだ!」「いや合法だ!」との議論を呼んでいる。そこで本紙はNPBの元審判部副部長・五十嵐洋一氏を直撃。同氏が明かした見解とは――。

メジャーでは事実上黙認されているツーステップ投法を検証する五十嵐氏

 キャップスの“疑惑の投球フォーム”は「ホップ・ステップ・デリバリー」とのタイトルで、米大リーグ機構(MLB)の公式サイト経由で動画を見ることができる。

 本紙が検証を依頼した五十嵐氏は「正直、驚きました。こんな投げ方をする投手がいたんですね。あまりにも野球の常識からかけ離れている。最初はちょっと“段”があるフォームだなという印象でしたが、スローを見たら…。ありゃダメですよ。明らかな反則投球です」と一刀両断した。

 だが、ルールブックには“投球動作中”の軸足について、特別な記述はなく、いわば「ルールの盲点」となっている。

 それでも五十嵐氏は「ルールにないからと、何をやってもいいわけではありません。ルールブックに『こうやって投げなさい、打ちなさい』といちいち細かく書いていたらきりがない。私の考えは、すべてのプレーは“野球常識”の範ちゅうの中でやるべき。その常識に外れるプレーだと審判が判断したのなら、野球規則9・01に従って裁定を下せばいい」とした。

 公認野球規則9・01には「審判員は本規則に明確に規定されていない事項に関しては、自己の裁量に基づいて裁定を下す権能が与えられている」とある。これにより五十嵐氏は「正しいフォームでないのは明らか。反則投球!」とジャッジするという。

 当然、それに対し「どこが違反してるんだ!」との抗議をしてくる可能性はある。「一連の投球動作の中で、軸足がフリーフット(自由な足)に引きずられているだけ」という主張をしてくることも考えられるが、五十嵐氏によると、別の理由をもとに反則認定することも可能だという。

「スローを見れば分かりますが、フリーフットが地面につく前に、軸足が前にずれている。そのずれた軸足で地面を蹴っているわけで、となると投手板から投げていないとも解釈できる。そのため2・38に抵触しているとも言えます」

 公認野球規則2・38は「イリーガルピッチ」(反則投球)として「投手が投手板に触れないで投げた打者への投球」とある。確かに「ホップ」の段階では投手板には触れているものの「ステップ」のときの軸足は投手板には触れていない。これを理由に「投手板から投げていない=反則投球」とするわけだ。

 そしてこれは、五十嵐氏だけの意見ではない。「今回の件では、現役、OBも含め、私の審判仲間にも意見を求めましたが『セーフ』の解釈をする人は誰もいませんでした。メジャーでは現在、これが黙認されているようですが、NPBで『アウト』となるのは間違いありません。米国ではルールブックに明確に記されていない事案については、選手のクセを尊重する文化があるそうです。それでも、いつまでも見過ごされていることはないでしょう。米国には『報復』という文化もある。審判が裁けないのなら、そのうち相手チームが『報復』という手段で裁くようになります。それでようやくMLBが『禁止にしようか』という流れになるのでは」とも付け加えた。

 間違いなさそうなのは、日本球界で今後、誰かが「第2のキャップス」を目指そうとしても、五十嵐氏ら日本審判界トップらの見解により、ほぼ確実に反則を取られるであろうということ。何事も「ズルはダメよ」ということか。

☆いがらし・よういち=1946年9月23日生まれ。東京都出身。67年にパ・リーグ審判部に入り、98年に退任するまで2833試合に出場。オールスターは5回、日本シリーズには9回出場している。元審判部副部長。現在は東京・赤坂でお好み焼き店「さうだあで」を経営している。

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