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田中将 米メディアの「ヒジ質問攻め」に絶妙切り返し


【フロリダ州タンパ20日(日本時間21日)発】ヤンキースの田中将大投手(26)が翌日(日本時間22日)のキャンプインを前に、会見を行った。米メディアからは昨年7月に靱帯を部分断裂した右ヒジに関する質問が集中。苦笑するシーンもあったが「僕が投げて勝つ、負ける、そっちの方にフォーカスしてもらえるように頑張ります」と、力強い言葉でメジャー2年目への決意を新たにした。

 バッテリー組のキャンプインを翌日に控え、田中は午前7時45分前にキャンプのメーン球場であるジョージ・M・スタインブレナー・フィールドに姿を現した。メディカルチェック等を終え午前11時半ごろにグラウンドに出ると、ロスチャイルド投手コーチと約10分間のキャッチボール。その後、短距離ダッシュを数本こなし、クラブハウスに戻った。

 エースと期待されている右腕の注目度の高さは相変わらずだ。報道対応をクラブハウスではなく会見場で行う異例の措置が取られた。田中と今年初対面となる米メディアの質問は右ヒジの状態に集中した。昨年同時期との比較を聞かれた田中が「去年より個人的にはいいと思っているんですけどね。順調にきていると思います」と答えると、すぐさま「どの辺りが?」。田中は「体の調子がいいから」とビシッと返したものの、「ヒジの故障は完全に過去のもので、今は完全な状態か?」「ヒジが治ったという自信はどこからきているのか?」と次々と質問が飛んだ。米メディアでは右ヒジを手術するべきという論調が主流だっただけに、田中の真意を確認したかったのだろう。

 田中は現時点で最後となる昨年10月のMRI(磁気共鳴画像装置)検査の結果を「良くなっているというか、何の問題もないということでした」と明かすと「僕はもう、普通にシーズンを送れると思ってやってます」とキッパリ。米国で故障の原因になったという声が多いスプリットを投げることへのためらいについて聞かれると「それはないです、はい」と穏やかな表情で断言した。

 米メディアの質問攻めに、時おり苦笑いも浮かべた田中。「僕が今年、今シーズン、試合に勝つ、負けるより、僕のヒジ(靱帯)が切れるか、切れないかの方が注目されているのかな、というくらいの気分ですけど」と本音をのぞかせると、最後は「シーズンが進むにつれて、僕が投げて勝つ、負ける、そっちの方にフォーカスしてもらえるように頑張ります」と締めくくった。

 バッテリー組は21日(日本時間22日)にキャンプイン。初ブルペンは2日目の22日(同23日)の予定だ。自主トレ中の20日(同21日)は5割程度の力の入れ具合だったが、今度は本格的な投球になるはずだ。不安と期待――。グラウンド内外に様々な声が渦巻くなか、背番号「19」は満を持して2年目のキャンプを迎える。

【田中と一問一答】

 ――右ヒジを故障したことを受けてオフのトレーニングで変えた部分は

 田中:そんな大きく変わることはなかったですけども、強いて挙げれば肩回り、ヒジ回りのトレーニングを少し増やしたというところですかね。

 ――昨年、メジャーを経験したことによって、今年生かせる部分は

 田中:このスプリングトレーニングもそうですし、だいたいの生活リズムというか、そういうものは去年経験している分、自分で流れが分かっている。調整もしやすいでしょうし、生活もしていきやすいんじゃないかなと思ってます。

 ――チームメートだった黒田がいなくなった今、先輩として思える選手はいるか

 田中:僕にとって黒田さんの存在というのは計り知れないくらい大きかったと思ってます。(でも今の)チームメートはみんな、僕なんかよりこのリーグのことは知っている。一人ひとりリスペクトもしていますし、いろんなチームメートからいろんなことを学んでいけたらなと思います。

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