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上原「セーブ記録?まったく興味ない」


上原浩治「中継ぎピッチャーズバイブル」

 レッドソックスのチェリントンGMが19日(日本時間20日)、守護神・上原浩治投手(39)のウエーバー手続きを取ったことを明らかにした。ポストシーズン(PS)の出場選手登録期限の31日(同9月1日)までに電撃移籍する可能性が出てきた。その上原は18日(同19日)現在、今季26セーブとメジャーでの自己記録を更新している。チーム状況にも影響されるが、2001年のマリナーズ・佐々木主浩(45セーブ)以来となる日本人投手2人目の40セーブも夢ではない。燃えているかと思いきや…。

 野手なら打率、本塁打、打点、出塁率、盗塁などが、投手なら勝ち星、防御率、奪三振や与四球の少なさなどの数字が年俸に反映される。クローザーを評価する数字は何といってもセーブ数だ。40セーブ、50セーブを挙げることができれば、大きな契約を手にすることは間違いない。

 らつ腕代理人として名をはせているスコット・ボラス氏は「それが全てではないが、クローザーがいい契約を結ぶためにセーブ数は多いに越したことはない。オフにFAになる投手が40セーブ以上を挙げることができたなら、来季はいい契約が期待できる」と話している。ところが上原は昨年から「セーブ? 全く興味がない。ホンマに」と繰り返している。今オフにはFAになるが、その考え方は「全然変わっていない」という。なぜか…。それは、上原が“個人記録”ではなく“チームの勝利”だけを念頭に、マウンドに上がっているからにほかならない。

 今季は低迷するチーム状況から調整登板を余儀なくされたケースも少なくないものの、上原が同点やリードを許している展開など、セーブ機会ではない場面でも登板するのはチームのためだからだ。

 では、上原は個人の成績をどう捉えているのか。

「数字っていうのは、いつ、どこで打たれたとか、抑えたとかという状況はあまり関係ないからね。終わってみて数字が良ければ給料が上がるだろうし、結局、そういう査定のための数字ですよ」

 もっとも、数字の目標を設定していた時期もあった。

「先発しているときにずっと考えていたのは、(年間)200イニング投げるということ。(ブルペン投手となった)今の立場では、うーん、数字は何も考えなくなった。もう、毎試合、毎試合、全力で投げるってことしか考えていない。でも、中継ぎとか抑え投手には、先発と違って数字には表れないものが多いと思う。どういう場面で投げている、どういう状況、試合展開、流れの中で投げているのかっていうのも考えてもらいたいですよね」

 先発からブルペンへ。役割が変わって、必然的に考え方も変わったのだろう。上原は「若い時は、誰かを比較の対象にすることもあった」ことを明かした。つまり、勝ち星ではこの人を上回りたいとか、防御率では負けたくないとか、モチベーションになるようなライバルを設定していたのだ。

「日本にいるときは、黒田(博樹=現ヤンキース)さんであり、(川上)憲伸(現中日)であり、清水直(直行=元ロッテ、DeNA↓引退)であり、同世代の人たちでしたね。でも、今は誰かを(比較対象として)つくろうとか、そういうのはもうないですし、興味がない。ホントにその日、その日やし、相手どうこうよりもまずは自分との闘いやから。ただし、そう考えないことが大事とも思わない。その人の考えってものがあるからね」

 最後に上原はこう本音を明かした。

「そりゃあ、(数字は)何でもいいに越したことはないですよ。いいものはいい。残るなら、いいものが残ってほしい。ただね、全てが成績や数字で評価されているかというとそうではないと思う。球が速いとか、年齢が若いとか、そういう人の方が評価されやすいし、まあ、納得いかない部分は結構あります」

 上原が残している数字はもちろん素晴らしいが、それ以上にチームに貢献していることをチームメート、ファンは知っている。

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