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超スローボールめぐり「高野連が禁止」のニセ情報


敗戦に涙する西嶋だが、間違いなく今夏の甲子園前半の主役だった

【ズームアップ甲子園】第96回全国高校野球選手権大会第9日(19日)第1試合で“超スローボール”で注目の西嶋亮太投手(3年)を擁する東海大四(南北海道)が山形中央(山形)と対戦。延長10回に守備の乱れで失点し、西嶋は好投及ばず0―2で敗れ去った。話題の魔球はこの日も投じられたが、舞台裏ではこのボールをめぐる“ニセ情報”が流れていた。

 

 計測不能の超スローボールで甲子園をわかせた西嶋の夏が終わった。0―0で延長戦に突入して迎えた10回。無死一塁で捕手・上野(3年)の悪送球などで一死三塁となり、山形中央・高橋隆(3年)にスライダーを左前に運ばれて失点。さらに二死一塁で二盗を阻止しようとした上野と、カバーした中堅手の三塁へのダブル悪送球で2点目も失った。

 

 まさかの結末に西嶋は「最後にツメの甘さがあった。常に冷静にやってきたんですが、こういう大舞台だとどこか迷いがあった」と泣きながら話した。この日、超スローボールは7回二死に投じた1球だけ。

 

「フォームが小さくなっていたのでリセットしようと思って」と振り返った。

 

 初戦の九州国際大付(福岡)戦で山なりの超スローボールを4球投じたことで世間から賛否両論の声が上がった。ネット上で是非が問われ、学校側には苦情の電話が舞い込んだ。ツイッターで投球を批判した元フジテレビアナウンサーの岩佐徹氏(75)に対して、ダルビッシュ(レンジャーズ)が「一番難しい球」と擁護コメント。岩佐氏が謝罪するなど、波紋が広がっていた。

 

 さらに舞台裏で流れていたのが「高野連が超スローボールを禁止にした」との“情報”だ。

 

 他校の球児らの間で「厳重注意されたと聞きました」との声が上がり、高野連にも問い合わせがあったという。実際はすべて“ニセ情報”で、高野連の竹中事務局長は「何の問題もない。反則投球ではないし、彼が考えた投球。批判されるのはかわいそうだ」と発言した。他校ナインも「ふざけて投げてるならダメだけど、彼の持ち球」「変化球の一種。投げてはいけないルールなんかない」と“支持派”が圧倒的。中には「対戦したい」とのラブコールも。東海大四ナインは、地元の北海道・札幌の山になぞらえて「藻岩山ボール」と呼び、マイペースな性格の西嶋も批判を全く気にせず「今日も投げる」と張り切っていたという。

 

 168センチ、59キロの魔球の使い手。「思い切りできてよかった。終わってしまったので、次の目標とかはないです…」とうなだれた西嶋だが、間違いなく今夏の甲子園前半の主役だった。

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