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上原「引退覚悟から世界一までの軌跡」を独占激白


 レッドソックスの上原浩治投手(38)が世界一のクローザーになった。レッドソックスは30日(日本時間31日)に行われたワールドシリーズ(WS)第6戦でカージナルスに6―1で勝ち、通算4勝2敗として6年ぶり8度目の頂点に立った。9回に登板した上原は、打者3人を無安打無失点の完全救援で締め、WSで日本人投手初の胴上げ投手となった。メジャー5年目の今季、セットアッパーからスタートした右腕はなぜ、絶対守護神として相手打者を圧倒できたのか。栄光までの道のりを明かす――。

 今年4月から連載している「上原浩治の中継ぎピッチャーズバイブル」は、普段はあまり報道されることのない中継ぎ投手の役割を伝えたいという企画意図のもと始まった。上原がどのように考え、どのようなプロセスを踏んで長いシーズンを過ごしていくのか、注目したのだ。

 開幕から中継ぎとして安定した投球を見せていた上原は6月21日、今季4代目のクローザーに指名された。上原に「連載タイトルはそのままでいいか」と聞くと、「そのままで行きましょう」と二つ返事だった。理由は2点。一つは「(故障で離脱した)ベイリーがきちんと帰ってくれば(クローザーという役割は)終わりやし、そこまでのつなぎとしてやるだけ」と考えていたこと。二つ目は、抑えと中継ぎとでは役割が違うものの、上原の中にある“中継ぎ”としてのプライドが不変だったことだ。

 しかし、上原はWS終了までメジャーを代表する絶対守護神であり続けた。上原はこう振り返る。「正直ここまでできると思わなかった。(目標などの)設定はしていないし、一日一日を! という積み重ねでこういう結果に至った。何かを変えたというわけではない。昨シーズンの終わりくらいから、自主トレなりキャンプなり、そういうのをしっかりやってきた。中でも自主トレを一人でやるようになったのが大きいと思う。考えながらやるということが大事というか、いざマウンドに上がったら一人ですからね。自主トレは自分でやりたいこと、やるべきことをやるのがベストだと思う。これが一番の要因だと思う」

 昨年オフに行った自主トレが充実していたのだ。そこには、レンジャーズに在籍していた2012年シーズンをポストシーズン(PS)1試合も含め15試合連続無失点で締めくくったことも関係している。もっと言えば、シーズン途中にオリオールズからレンジャーズに移籍した11年、PSでは3試合連続で被弾し、WSのロースターから外されたという苦い経験にもつながる。

「過去を振り返ってもしょうがない」と話す上原だが、少しばかり本音を明かしてくれた。「打たれた時でも、抑えた時でも、どんな時でも普通に練習をしてきた。一昨年は悔しい思いをしたが、そのオフもキチンとトレーニングをした。そういう積み重ねだと思う」

 オリオールズ時代には右ヒジの靱帯を痛め、「引退を考えた」。ヒジにはコルチゾン(注=副腎皮質ホルモンの一種で抗炎症作用がある)注射を打つなどして、その後もだましだましやってきた。だが、ここ最近はヒジの状態は「全然いい」という。上原はこう続けた。「(コルチゾンは)ここ2年くらい打っていないですね。もう今は打たなくてもいいくらい。それはトレーニングでカバーしているというか、まあ、筋肉はほとんどないので、周りを鍛えるしかないんです」。上原は試合開始6時間以上前に球場入りし、ハードなウエートトレーニングを続けている。

 そんな上原にはもうひとつ、巨人時代から続くハムストリングへの不安がある。だが、これは投球フォームを変えることでかなりの部分を解消させたという。米国の硬くて傾斜のきついマウンドに合ったフォームを確立させたのだ。参考にしたのは、今季途中からチームメートになった、ジェイク・ピービ。「以前のフォームは、左足一本で立つフィニッシュの仕方で、あれをすると太ももにすごい負担がかかるんです。だから、ピンッて立つ前に、前に(力を)逃がすっていう感じがいいと思ったんです。ヒントになったのはピービですね。彼は投げたら前に行くじゃないですか。だから(今のフォームは)左の太ももに負担がかかりにくくなってきたのかなと思いますね。まあ、ボールはホームの方に投げるわけですから、力をそっちに乗せるって感じですね」

 上原はメンタル面においても、自分をうまくコントロールしている。「ケガを恐れていたらパフォーマンスは出せない。ケガするときはケガする、そうやって割り切ってやっている」。そして移籍1年目で大成功を収めたことについて、こう振り返る。「やっぱり周りの仲間に恵まれたことが大きい。こっちからも声を掛けるけど、みんな声を掛けてくれる。受け入れてくれたってことが一番大きい。あとは(キャッチボール相手で、ブルペンで一緒に過ごした)タズ(田沢純一投手)の存在も大きい」

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