• 文字サイズ

東スポWebトップ > スポーツ > 野球 > 世界に笑われた“スモール・ベースボール”

人気ランキング
東スポ芸能
東スポ本紙の芸能スクープ記事がスマホで読める!
国内3キャリア完全対応
詳しくはこちらから
アクセスはこちら!
http://g.tospo.jp/
QRコードQRコードをスマートフォンから読み取ってください



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

世界に笑われた“スモール・ベースボール”


WBC連載:侍はなぜ負けたのか(下)

 

 3連覇を期待された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は17日(日本時間18日)の準決勝でプエルトリコに敗れ、夢はついえた。敗因として8回の重盗失敗が各メディアで取り上げられているが、果たしてそれだけが原因だったのか――。

 

 指揮官の表情は明らかに疲れ切っていた。AT&Tパークで行われたプエルトリコ戦終了後、会見場に姿を見せた山本監督は「敗因は相手の先発ピッチャー、投手陣のキレとデキが良く、なかなかチャンスがつかめなかったこと」と力なく述べた。

 

 この日の相手先発はマリオ・サンティアゴ。昨季は韓国のSKに所属し、今季はドジャースとマイナー契約を結んだ技巧派タイプの右腕で、日本側は事前に入手した情報を入念にチェックし「メジャー経験もなく、くみし易し」と見ていた。

 

 ところが、1点だけ見落としていた重要な事実があった。このサンティアゴは昨年2月、SKの沖縄キャンプで来日し、日本ハムとの練習試合で登板していたのだ。

 

「ナカタ、イナバ、イトイ…。彼らとは対戦経験があったから、それぞれどんなタイプの打者なのか分かっていた。とてもイージーだったよ。SKからもらったデータも含め、私が知っていることは他の投手たちにもすべて伝えた」とはサンティアゴ。4回1/3を投げて2安打無失点と試合をつくり糸井、中田、稲葉の3人から2三振を奪って無安打に封じ込んだ。さらに日本を苦しめたのが、マスクをかぶったメジャー屈指の名捕手ヤディエル・モリーナ(カージナルス)だった。サンティアゴやスコアラーからの情報を生かして、テンポの速い投球で侍打線を料理。試合後には、ご丁寧に「今後の国際大会で多くの代表国が我々と同じ攻め方をすれば、日本はとても苦しめられるだろう」と侍ジャパンへの“警告”まで発した。

 

 いまだ日本国内でも物議を醸している8回一死一、二塁からの重盗失敗がターニングポイントとなったのは間違いない。ただ、ライバルたちが疑問視したのは作戦の成否ではなく、それが「4番・阿部」の打席で起きたことだった。プエルトリコ陣営は「我々の野球ではスラッガーが打席に立っている場面で、重盗のサインを出すことはありえない」と首をかしげ、米スポーツ専門局「ESPN」も「スラッガーを侮辱するかのようなミステリアスな作戦」と評した。満を持していたはずの情報戦でお株を奪われ、日本が誇る“スモール・ベースボール”が大舞台で世界に笑われたのだ。

 

 誰が「戦犯」と断じることはできない。ただ、選手会による「参加拒否」に始まり、難航した監督選考、合宿中に起きた数々のトラブルやボタンの掛け違いなど、最後まで侍たちの歯車はかみ合わなかった。

 

 =終わり=

【編集部のおすすめ】

【こんな記事も読まれてます】




【関連記事】


ピックアップ
【連載】ジャニーズ帝国に吹き荒れる嵐の深層
国民的アイドルグループ「嵐」はなぜ約2年先の休止を発表したのか?

野球探偵の備忘録
野球界の“気になるあの人”を追跡し徹底調査!


おすすめコンテンツ
出走メンバー、展開予想、本紙の見解を掲載!

出走メンバー、コメント、本紙の見解のコラムを掲載

「おっぱっぴー」な半生を赤“裸”々に告白!(全15回)

セブン‐イレブンのマルチコピー機で中央競馬レース前日午後5時から発売中!

第2、第3の人生を追跡!

本紙がつかんでいた不穏情報を一挙公開!

女子からヤング、ベテランまでレーサーの人柄を紹介。さらにアカデミーで舟券的中を目指す!

住之江グランプリ&平和島クイーンズC

65歳までの経験者希望。仕事内容は紙面の校閲作業全般。やる気のある方、上記をクリック!

18〜25歳(高卒以上)。仕事内容は編集局の補助で原稿運び、郵便仕分けなど。やる気のある方、上記をクリック!

注目のトピックス(外部リンク)
リンクについて


新着フォト
東スポ動画
注目コンテンツ
ビートたけし本紙客員編集長が審査委員長の独自の映画賞!

日本マット界の隆盛、発展を祈念し、東スポが制定したプロレス大賞です。

開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載!