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巨人・高橋由伸監督が引責辞任 球団慰留も本人の意思固く


広島の宿舎に到着した巨人・高橋由伸監督

 巨人・高橋由伸監督(43)が今季限りで退任することが3日、分かった。今季が3年契約最終年だったが、在位3年間でいずれもリーグ優勝を逃したことを受けての引責辞任となった。
  
 シーズン最終盤に、巨人が大転換期を迎えた。この日、都内で報道陣に応対した山口寿一オーナーは「高橋監督から責任を取って辞めたいという話がありました。3年間、優勝から遠ざかっているので、その責任を取りたいというお話でした」と明らかにした。

 由伸監督から辞任の申し入れがあったのは先週のこと。直接の話し合いの席では、オーナーサイドから補強面やバックアップ体制の不十分さなどについて謝罪した上で、今後のポストシーズン進出を決めた場合も最後まで全うすることを確認したが、辞意の撤回については「責任感の強い監督。慰留というか、本人は決意が固かった」という。

 由伸政権は原前監督の後任としてチームの再建を託され、2016年に発足した。1年目はリーグ2位でAクラスこそ守ったが、広島に17・5差をつけられてのフィニッシュ。2年目の昨季は球団ワースト記録を更新する13連敗などが響き、対広島でも7勝18敗と大きく負け越し、06年以来のBクラス(4位)に沈んだ。

 そして契約最終年の今季は球団の大号令もあって、オフから大胆な若返りを図った。村田(前BC栃木=引退)を自由契約にするなど世代交代を進め、現場責任者の由伸監督も4番に定着した岡本や吉川尚ら若い力を積極的に起用した。その結果、次世代を担う戦力が芽吹き始めた一方で故障者も相次いだ。

 特にリリーフ陣ではマシソンやカミネロといったV方程式がうまく機能せず、接戦でのモロさも露呈。3日現在、救援陣だけでも10勝20敗、1点差試合では12勝24敗。主砲として期待されて加入した昨季の本塁打王ゲレーロも二軍落ちするなど期待を裏切り、残り2試合となって65勝71敗5分けで、CS圏の当落線上にいる。球団全体で掲げた「打倒・広島」も6勝17敗1分けと苦戦し、3連覇を“後押し”する格好となった。

 指揮官としては3年連続のV逸。その責任を痛感した由伸監督は本拠地・東京ドーム最終戦となった9月30日の広島戦後のセレモニーで「選手の頑張り、皆さまの期待に応えることができなかったのは、悔しい気持ちでいっぱいです。本当に申し訳ありませんでした」とファンに向けて謝罪の言葉を発していた。

 今後、球団は来季の監督人事を急ぐことになる。名門球団の指揮官の“条件”としては「4番打者」「エース」といった不文律がある。山口オーナーも「イメージではなく、ジャイアンツの伝統を継承してほしいと思っている。現役の時に重たいものを背負って苦しんだという人が監督にふさわしいのではないか。それが巨人軍の考え方」と従来の伝統を踏襲する方針を固めている。

 チームとしては球団ワーストタイとなる4年連続のV逸。盟主復権へ、巨人が動乱の時へ突入した。

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