【陸上】桐生祥秀200M惨敗で陣営の衝撃と2大照準への思惑

2018年05月04日 16時30分

今季初戦を終え、会見した桐生

 日本最速スプリンターに何があったのか。陸上の静岡国際(3日、エコパスタジアム)男子200メートル決勝で桐生祥秀(22=日本生命)がまさかの惨敗を喫した。高校時代の自己ベスト20秒41の更新を掲げて挑み、予選は流しながらも20秒69のタイムで通過。ところが、決勝は21秒13(追い風0・3メートル)と失速し、5位に終わった。新社会人として迎えた今季初戦のお粗末な結果に「いい感じで社会人デビューしたかった…」とがっくり。大会前に体調を壊していたことを明かし、影響があったことも示唆した。個人としてのレースは100メートル9秒98を出した昨年9月以来だったが、陣営もここまでの敗戦は予想していなかった。「ある意味、おきゅうを据えてもらった。記録を出して少し浮足立っている部分がある。一回、きちんと出直す」(土江寛裕コーチ)と重苦しいムードに包まれた。

 ただ、今後をすべて悲観しているワケではない。長い目で見れば、思惑通りの調整でもあるという。好調な滑り出しを見せながら中盤に低迷した昨季の反省を生かし、今季は始動時期を後ろにずらした。照準は6月の日本選手権と8月のアジア大会。「去年は(調子が)上がるのが早すぎたので、ゆっくりめでと思っている」と土江コーチは慌てていない。

 12日には100メートル初戦となるダイヤモンドリーグ上海大会に参戦する。土江コーチは「今日の結果を見ると、そんなに強気で乗り込んでいける状況ではない」と現状を冷静に受け止めている。桐生らしい走りが仕上がるには、もう少し時間がかかりそうだ。