8月アジア大会は酷暑必至 マラソン瀬古氏が井上大仁に課した特命とは

2018年03月17日 16時30分

瀬古氏はアジア大会で東京五輪への道筋をつくる

 8月のアジア大会(インドネシア・ジャカルタ)へ向けて、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(61)が“特命”を下した。

 16日、日本陸連は都内で同大会のマラソン代表を発表。男子は井上大仁(25=MHPS)、園田隼(28=黒崎播磨)、女子は野上恵子(32=十八銀行)、田中華絵(28=資生堂)に決まった。

 2月の東京マラソンで日本記録を出した設楽悠太(26=ホンダ)や昨年12月の福岡国際マラソン3位の大迫傑(26=ナイキ・オレゴンプロジェクト)は記録を重視し、レースを選んでいる。酷暑が予想され、タイムを出すには環境的に不利なアジア大会にあえて挑む井上は「昔の瀬古さんとかがやっていたようにどんな環境でも負けないレース、最後までタフなレースをするというのが本当の強さ」と強い覚悟をにじませ、金メダル獲得を誓った。

 そんな井上に瀬古氏は別の期待を寄せている。2年半後に東京五輪を控えるなかで「ジャカルタは東京と同じような環境。井上君ぐらいのレベルの人がどうなるか見てみたい。東京五輪のシミュレーションをしてほしい。それを見てボクらも勉強したいと思う。いつものアジア大会とはちょっと違う」と打ち明けた。

 井上は東京マラソンで設楽に敗れたものの、2時間6分54秒の好タイムで日本勢2位に入った。その井上がアジア大会で好走するかどうかで、設楽や他のトップ選手のバロメーターにもなるというのだ。

 井上には日本陸連が総力を挙げた最高の暑熱対策も施される。「アジア大会は勝たないと意味がない」と瀬古氏はハッパ。東京五輪を占う“前哨戦”となりそうだ。