【マラソン】日本記録更新の設楽悠太に高橋尚子氏から金言

2018年03月08日 16時30分

日本新記録を叩きだした設楽

 男子マラソンで16年ぶりに日本記録を更新した設楽悠太(26=ホンダ)が、2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子氏(45)から「金言」を送られた。2月25日の東京マラソンでの快走により20年東京五輪のメダル候補に浮上したが、2時間6分11秒というタイムは最新の歴代世界ランキングで182位タイ。世界で勝つために、若きホープはこれから何をすべきなのか――。

 設楽は1億円のボーナスをゲットするなど、東京五輪の新星として一躍注目を集める存在となった。その才能は高橋氏も高く評価。「どんどん上に上がっていける素質を持っている。日本記録を更新しましたけど、これが彼の序章なのかなって感じがしますね」と今後の活躍に大きな期待を寄せる。

 ただ、設楽自身も口にするように、東京五輪でメダルを争うためには、更に2、3段階ステップアップする必要がある。男子マラソンは世界記録保持者のデニス・キメット(34=ケニア)の2時間2分57秒を頂点に3分、4分台が並ぶ。残り2年半で、この差をどう埋めればいいのか。日本記録を3度更新の経験がある高橋氏がまず勧めるのは意識改革だ。「日本記録に満足せずにしっかりと世界の流れというのを頭に置いて取り組んでもらいたいと思います。2時間2分台の選手、3分台の選手と肩を並べるわけですから日頃の練習でも常にそういった速さであったり、世界で戦った時、今はどうなのかというのをシミュレーションしながら走っていくことですね」

 次にはレースパターンを増やすことが重要だという。東京マラソンでは好位置で飛ばし、粘り切った。一つの成功例になったが、五輪では何が起こるか分からない。

「私は日本記録を出してからタイムだけにこだわらずに30キロからいけるレース、スタートから突き進むレース、最後20キロから飛ばすレースというように全て違うパターンでレースをしました。成功体験が増えるので五輪でどのパターンになっても自分でコントロールすることができるんですね。相手も作戦を立てにくくなって(自分が)怖いという存在になれる」

 高橋氏もシドニー五輪から約2年半前に最初の日本記録を出した。Qちゃんからの貴重な助言は、設楽にとって大きな参考材料となりそうだ。