第94回東京箱根間往復大学駅伝(2、3日)で史上6校目となる総合4連覇を果たした青学大の原晋監督(50)に、将来的な政治家転身の可能性が指摘されている。

 往路2位から復路で逆転し、終わってみれば圧勝で偉業を成し遂げた青学大。選手以上にスポットライトを浴びたのが原監督だ。

 これまでもテレビ出演などで大人気だったが、さらに注目される存在になった。同監督をよく知る関係者は「将来的には政治家転身もあると思いますよ。いろいろなことを考えているし、教育問題に興味を持っている」と明かした。

 確かに、スポーツ界以外にも幅広い人脈を持ち、実行力もある。寮で学生たちと生活を共にすることで得た経験を生かして、教育改革に乗り出すと見られる。また、旧態依然の陸上界を「盛り上げたい一心」(原監督)で、いくつもの改革案をぶち上げているが、その姿はまるで熱く答弁する政治家のようだ。

 優勝会見でも「ライバルは早稲田でも駒沢でも東洋、東海でもない。サッカー界や野球界。箱根駅伝を通して若者に陸上長距離を目指してもらえるように、日頃からさまざまなメッセージを伝えたい」と他者とは違う広い視野をアピールしたが、高い知名度を誇ることからも、今後は有力政党などから出馬オファーが届くかもしれない。

 5連覇に向けて新たなスタートを切った青学大だが、異色の指揮官の今後にも注目だ。