DeNA戦略受け入れた名門ヱスビー食品

2013年01月10日 16時00分

 情報化社会の進展に乗り、IT企業がスポーツ界も席巻しようとしている。プロ野球・横浜DeNAベイスターズのオーナー企業であるソーシャルゲーム事業大手のDeNAが、3月いっぱいでの廃部が決まっている実業団陸上の名門エスビー食品のチームを受け入れることが7日分かった。ヤフーやDeNAのライバル企業のグリーが東京五輪招致に協力するなど、業界各社の名前がスポーツをめぐっても聞かれる。

 1954年創部のエスビーは、マラソン15戦10勝の元五輪代表で現在同社スポーツ推進局長・瀬古利彦氏(56)ら数々の名ランナーを輩出。昨年8月に廃部が発表され、受け入れ企業を探してきた。DeNAには瀬古氏以下スタッフ、選手の計12人がそのまま移籍する。近日中にも発表されるという。

 電機大手パナソニックのバスケットボール部が今季限りで休部、同バドミントン部が解散となるなど、企業スポーツの名門チームが不況の波をかぶり苦境に立たされている。そんな中で元気がいいのがIT業界だ。

 昨年末にはヤフーとグリーが、東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会と公式パートナー契約を結んだ。発表会見では両社の社長が同席し、インターネットを通じた招致活動のサポートを約束。招致委の竹田恒和理事長は「IT業界を代表する企業にパートナーになっていただいたことは心強い」と語っていた。

 IT業界にしてみればスポーツは、ソーシャルメディアの顧客を呼ぶ優良ソフトの素材となり得る。長距離を主体とするエスビー陸上部の場合、年間の運営費は数億円レベルとみられる。当然、DeNAはそれをペイするビジネス戦略を立てているに違いない。