リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダルのケンブリッジ飛鳥(23=ナイキ)が30日、米国遠征を終えて成田空港に帰国した。

 現地では3大会に出場。初戦は追い風5・1メートルで9秒98、第2戦は追い風3メートルで10秒12、第3戦は追い風3・3メートルで10秒05とすべて追い風参考記録で公認されず、8月の世界陸上(ロンドン)参加標準記録の10秒12をクリアできなかった。

 それでも「記録だけを見れば悪くはなかったので、風が吹かなくても同じタイムは出せると思う。参加標準を切っておきたかったので少し残念だが、次、しっかり切りたい」と手応えは十分のようだ。

 次戦は陸上の最高峰リーグ、ダイヤモンドリーグ上海大会(13日)の参戦が決まった。29日の織田記念(広島)で10秒04をマークした桐生祥秀(21=東洋大)も出場する。夢の9秒台を争うライバルについて「毎回コンスタントに結果を出していてすごい。お互い刺激し合って走れれば」と話したケンブリッジ。桐生との今季初対決へ意欲を燃やした。