【マラソン】東京五輪を目指さない“雑草男”川内の本音

2017年03月22日 11時00分

 これも雑草男らしい決断ということか。8月に行われる陸上の世界選手権(ロンドン)に出場する男女マラソンの日本代表6人が20日、都内でミーティングを行い、川内優輝(30=埼玉県庁)が改めて今大会を日本代表としての集大成とすることを誓った。

 数年前から今回の世界選手権を目指してきたという川内は「ロンドンなら暑さは気にならないし、年齢的にもピークで条件が揃っている。日本代表として燃え尽くすつもりでメダルを目指したい」と意気込んだ。その一方で、2020年東京五輪については「特別な大会なので、暑さに強くて、勝負強さ、スピード、すべてを兼ね備えた選手に頑張ってほしい。現時点で自分にはその自信はない」と考えを変えていない。

 もともと川内は、暑さに弱いと公言している。世界選手権初出場となった11年大邱大会では9月の韓国の猛暑に苦しみ、ゴール後に昏倒。13年モスクワ大会も25度の暑さに対応できず、大邱大会と同じ18位に終わった。好走歴が多いのは、今回の世界選手権選考レースとなった12月の福岡国際マラソンをはじめ、秋や冬のレースだ。

 それだけに、酷暑の中で行われることが確実な東京五輪は不向きな大会。日本陸連の瀬古利彦長距離マラソン強化プロジェクトリーダー(60)から直接、東京五輪を目指すようにラブコールも受けたが「誰もが東京を目指しているわけじゃない」と固辞した。驚異的なペースでレースに出場する独特の調整法は健在で、5月プラハ、6月ストックホルム、7月ゴールドコーストと海外レースに出場する手配は済ませている。独自路線を貫く川内はロンドンで最後の勝負に出る。