11回目を迎えた東京マラソンは26日、行われ、元世界記録保持者のウィルソン・キプサング(34=ケニア)が2時間3分58秒の国内最高記録で優勝した。日本人トップは2時間8分22秒で8位に入った井上大仁(24=MHPS)で、8月の世界選手権(ロンドン)代表入りに大きく前進した。

 今年からゴールが東京ビッグサイトから東京駅前に変更され、起伏や海風がなくなり、レースの高速化が予想された。キプサングは4人の先頭集団を形成し、世界記録を上回る超ハイペースで快走。30キロ地点でペースメーカーが外れると、キプサングとディクソン・チュンバ(30=同)の一騎打ちとなった。

 34キロ過ぎにキプサングが抜け出すと、チュンバはついていけない。世界記録には1分1秒及ばなかったものの、日本初の2時間3分台でゴールした。

 これまでの国内最高は2009年の福岡国際でツェガエ・ケベデ(30=エチオピア)がマークした2時間5分18秒だった。