8月の陸上世界選手権(ロンドン)の男子マラソン代表選考会を兼ねて26日に行われる東京マラソンの会見が24日、都内のホテルで開かれた。

 11回目を迎える今年はゴール地点が東京ビッグサイトから東京駅前の行幸通りになるなどコースが大幅に変更される。終盤のアップダウンや湾岸地区の海風がなくなったことから、レースの高速化に期待が高まっており、海外招待選手からも好意的な反応が続出した。

 昨年9月のベルリンマラソンで2時間3分13秒の好記録で2位に入ったウィルソン・キプサングは(34=ケニア)は、自身の走破タイムを世界記録を上回る2時間2分50秒と予想し、会場を驚かせた。体調面も上々な仕上がりをアピールし「記録を更新できたとしてもサプライズではない」と自信満々だった。

 一方、日本勢は4度目の出場でエース格の今井正人(32=トヨタ自動車九州)が2時間8分30秒プラスアルファと目標を設定。「プラスアルファの部分をより多く出せるように走りたい」と意気込んだ。

 また、初マラソンとなった昨年大会で2時間11分46秒で12位の服部勇馬(23=同)は「今年は後半スタミナが切れ始めてから押していける。遅れて行っても粘ってゴールにたどり着けたら」と終盤失速した昨年のリベンジを誓った。

 昨年は1~7位まで外国勢が独占した。新コースで日本勢がどこまで食い込めるか、注目が集まる。