【箱根駅伝】3連覇!青学・原監督が陸連に宣戦布告

2017年01月05日 11時00分

原監督は3本指を立てて「サンキュー作戦」の成功を喜んだ

 チーム青山からチームジャパンへ――。第93回東京箱根間往復大学駅伝は往路を制した青山学院大が3日の復路も制し、合計11時間4分10秒で総合3連覇と大学駅伝3冠を達成した。2位の東洋大に7分21秒差をつける圧勝で「サンキュー大作戦」を成功させた原晋監督(49)は、2020年東京五輪マラソン代表の指導に意欲。犬猿の仲とされる日本陸上連盟に“宣戦布告”を放った。

 突出した強さだった。区間賞は昨年の6人から2人に減ったものの、ピンチらしいピンチは7区で脱水症状に陥った田村和希(3年)の失速だけ。次々と脱落するライバル校を尻目に、青学大は抜群の安定感を披露し、独走でフィニッシュした。

 新たな歴史を築いた原監督は「プレッシャーは今年ほどないと思っている」と4連覇にも自信を示した。その上で日本陸上界に爆弾を投下。改めて「マラソン界に劇薬が必要だ。今まで通りやってたら東京、その次もポシャリます」と痛烈な言葉とともに日本陸連に自身を売り込んだ。

 今年も2区の一色恭志(4年)を3月のびわ湖毎日マラソンか2月の東京マラソンに、8区区間賞の下田裕太(3年)を東京に派遣する予定と勢力を広げている。東京五輪に代表を出すことを目標にする一方で、究極の野望は「(原監督が)日の丸を背負うこと。3年後は年齢的にもぴったり」(青学関係者)。自身が指導者として、低迷する日本マラソンの再建に携わることだという。

 リオデジャネイロ五輪で惨敗した日本は、マラソン強化戦略プロジェクトリーダーに瀬古利彦氏(60)が就任。強化に乗り出したが、原監督の目には物足りないと映っている。

 とはいえ、原監督と陸連の関係は良好ではない。選手としての経歴に乏しく、ビッグマウスを多用する完全なる異端児だからだ。

 しかし3連覇&大学駅伝3冠の実績で陸連も無視できない存在になりつつある。「今まで勝った勢いで大口叩いていると見られがち。ただ我々は結果を出してきた。『どういうことやってるの?』って練習を見に来てもらってもいい。スポーツ界に古い体制は多い。なかなかお偉い方が退かない。指導者=メダリストではない。監督はそこに風穴を開けたい」と同関係者は真意を明かした。

 マラソン代表として有望視される“3代目山の神”こと神野大地(23=コニカミノルタ)や昨年12月の防府読売マラソンを制した橋本崚(23=GMO)は教え子。学生から実業団に移行する過程で「せっかくつくり上げたものがゼロになる」との危機感も抱いている。

 原監督は「10年間サラリーマンやった異色の身。そういう男でもここまでできた。我々は瀬古さんを見て歩んできた。大学のトップチームとして、支えることが我々の役目。それがオールジャパンになる」と力を込めたが、日本マラソン界に一石を投じられるか。