【箱根駅伝】連覇の青学大・原監督 メディア出まくり批判を一蹴

2016年01月04日 07時47分

名将となった青学大・原晋監督

 92回目を迎えた東京箱根間往復大学駅伝は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの5区間、109・6キロで復路が行われ、前日の往路でトップだった青学大が復路でも首位を譲ることなく逃げ切り、10時間53分25秒で大会2連覇を達成した。1区から1度も抜かれることなく首位の座を守り切った完全優勝は39年ぶりの快挙。すっかり名将となった原晋監督(48)は「ハッピー指数300%になりました」と選手たちをねぎらった。

 原監督が復路のキーポイントに挙げていたのは、小野田勇次(1年)が務めた山下りの6区だった。「1年生の小野田がしっかり走ってくれれば、後は上級生がやってくれる」

 後輩が区間2位と期待以上の走りを見せると、その後は先輩たちが貫禄を見せる。7、8、10区と区間賞を獲得する圧勝劇で、改めて最強軍団であることを証明した。

 昨年の初優勝で“3代目山の神”神野大地(4年)とともに一躍有名人になったのが原監督。講演会やテレビ出演が相次ぎ、週の半分は練習に顔を出さなくなった。

 今季のキャプテンを務める神野は「監督がいるだけで雰囲気が違う。練習にいてほしい」と考える一方で、原監督の行動の意味も理解していた。

「監督は『陸上界を変えたい』と言っていた。テレビに出ることで、野球やサッカーのように子供たちが『陸上をやりたい』と言ってくれれば」
 監督やチームのメディアへの露出が増えると“青学は何をやっているんだ”という批判の声も高まった。「監督のミーティングで一番印象に残っているのが『中途半端に出ているから出る杭(くい)が打たれるんだ』という言葉でした」(神野)

 メディアに出まくっても、結果はしっかり残す。批判を封じ込めるためにも、2連覇は絶対に成し遂げなければならない目標だった。

「青学はチャラいと思われているけど、生活はしっかりしている。寮則は厳しいけど、みんなそれが当たり前になっている」(同)

 門限は午後10時。1年生のころに電車を寝過ごし、2分前に帰ったことがあるという2区の一色恭志(3年)は「10分前になると玄関に全員が並んで待っている。あせっていたので気付かなかったけど、携帯には先輩たちからたくさん連絡が入っていました」

 厳しさの一方で、下級生でもミーティングで意見を言える風通しの良さもある。

 来季は4年生の主力が卒業するが「組織がしっかりしていれば、急に弱くなることはない」と、神野は後輩たちに信頼を寄せる。原監督のもと、来年は3連覇の偉業に挑戦する。