陸上女子5000メートルと1万メートルで世界選手権(7月、米オレゴン州)代表に内定した広中璃梨佳(21=日本郵政グループ)が、〝究極のリラックス状態〟を模索している。

 13日は大阪市内で行われた会見に出席。5月の日本選手権1万メートル優勝に続き、前日の同5000メートルで2位に入った広中だったが、貧血の影響で納得いく練習ができないこともあり「本当にどうなるのかなという状況からのスタートだった。でも、1万で勝てたことが自信になって5000につなげることができた」と率直な感想を口にした。

 昨年の東京五輪は5000メートル9位で惜しくも入賞を逃したが、1万メートルは7位入賞。「シニアの大会が初めてだったので、怖いものなしというか何も考えずに積極的に挑もうと思った」と振り返る。続けて「今回は2回目の世界大会。その気持ちを忘れず、自分らしさを忘れずに挑みたい」と意気込みを語った。

 一方で「(五輪の)5000メートル予選は緊張していて、前日なかなか寝れなかった」と言う。「そういう経験があったので、今回はどんな時もリラックスできる、自分の感情を整えながらやっていきたい」とも付け加えた。

 この日は「レース後は毎度のことなんですが、眠れなかったです」と広中。「まだまだ課題はあるんですけど、東京五輪を超えられるような世界選手権にできたら」と、理想の精神状態で本番に臨むつもりだ。