老け込むつもりはない。陸上の世界選手権(7月、米オレゴン州)代表選考会を兼ねた日本選手権3日目(11日、大阪・長居)、男子200メートル予選は飯塚翔太(30=ミズノ)が20秒84(追い風0・8メートル)で決勝に進出した。

 2組3着ながらタイムで拾われ「まず通ったので」と安堵。続けて「またチャンスをもらったということで、これをしっかりものにして決勝は狙っていきたい」と語った。

 5月の静岡国際で優勝した飯塚だったが、今大会まで間隔が空いたことで「予選を走ってみて、自分の調子と技術のすり合わせをするというところだったので、まだまだ修正しないといけないところがたくさんある。あと1日でうまくもっていければ」と話す。

 五輪3大会を経験し、ベテランの域に入った30歳。それでも「いろんな選手と走るのは刺激になっているし、いろんなレースパターンの人がいたり、いろんな雰囲気だったり。刺激し合えるのはありがたいこと」とした上で「(決勝は)毎回初出場の気持ちで行っている。フレッシュな気持ちで頑張りたい」と力を込めた。