陸上のセイコー・ゴールデングランプリ(8日・東京、国立競技場)の前日会見が7日、同会場で行われ、昨夏の東京五輪男子100メートル代表の多田修平(25=住友電工)、小池祐貴(26=住友電工)、デーデー・ブルーノ(22=セイコー)らが出席した。

 東京五輪以来となる国立でのレースを迎える多田は「五輪が終わってからいい結果を残せていないので、勝負にこだわって楽しんでいけたらいい」と抱負を述べた。東京五輪では、同種目で予選落ち。400メートルリレー決勝は、痛恨のバトンミスでメダル獲得を逃した。「バトンミスしたり、予選落ちしたりした思い出がある。ここを起点に、まずはいい結果を残して試合を終えたい」とリベンジを誓った。

 新型コロナウイルスの影響で、海外勢と勝負できる場は限られている。小池は「日本の選手が日本国内の同じ現場で走ることが多いが、国際試合ではいろんなレースパターンがあるので、ここで経験を積みたい。映像ではなく肌で感じるのは非常に大切。これを経験値として生かしたい」とワクワクした様子で語った。

 デーデーも「普段の国内大会では体験できない海外選手と走ることはないので楽しみ」と笑顔。無観客開催だった東京五輪とは違い、今回は有観客で実施されることから「東京五輪では走れなかったが、観客がいると気持ちが高まるのでいつも以上に楽しみ」と闘志を燃やしていた。